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144話 ページ46

皐月「やっぱり、前に言ってた人がストーカーだったのか」

「なんで私なんだろうね?私より、素敵な女の人なんてたくさんいるのに」


皐月が落ち着いた所で、差し入れのお菓子を食べながらお喋り。
りっちゃんは、長旅で疲れたのかソファで寝ちゃった。

一応、個室なんだよね。だから来客用にソファが置いてある。
私は相部屋でも良かったのに、大岩コーチが気を利かせて個室に変更したみたいで。
気持ちは嬉しいけど、ここの料金払うのは私なんですよ大岩さーん(泣)


皐月「その人がどうしてAに固執したのかは分からないけど……Aだっていい女だよ?」

「またまた〜(笑)褒めても何もでないよ?」

皐月「私は本気で言ってるんだけど。人は見た目の良さなんてそのうち飽きてくるから。大事なのは中身!人間性!Aはそこができてるの!」

「なんか……喜んでいいのかよく分かんないんだけど(笑)」

皐月「それよりさ、どうやって犯人の男捕まえたの?」

「え?あー……、アパートの人が騒ぎに気づいて。数人掛かりで取り押さえてくれたの。警察には、大伍が通報してくれて」

皐月「大伍?」

「ほら、前に会った事あるでしょ。アントラーズの」

皐月「ああ!西さん?え、西さんが助けに来てくれたの?」

「というか……私が助けを求めたら来てくれた」

皐月「何それ超かっこよくない!?その辺詳しく!」


皐月の目が一気にキラキラし始めた。
やばい、この手の話は皐月の大好物だ(笑)


「えーっと……(笑)西倉さんが玄関の前で大きな声出したりして怖くて、ちょっとパニックになってたんだけど……どうしよう!って思った時に頭に浮かんだのが大伍で。ダメもとで電話したら『今行く』って言ってほんとに来てくれた」


あーあーあー(笑)
皐月がニヤニヤしてるよ……


「何よ(笑)気持ち悪いんだけど」

皐月「A、西さんのこと好きでしょ?」

「は……?え、…はあっ!?何言ってんの!?」

皐月「ちょ、声大きいって!里菜が起きちゃう!」

「皐月が変なこと言うから……!」

皐月「だってさ、咄嗟に思い浮かんだのが西さんなんでしょ?アントラーズには他にもいっぱいいるのに。Aは西さんに助けて欲しかったんでしょ?」

「それは、大伍は家が近いし……」

皐月「恐怖心でいっぱいの時にそんなこと冷静に考えられる?」

「……」

皐月「西さん、なかなかいいよね。大人だし、気さくだし、優しいし。いいと思うけど?」

「なにが?」

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作者名:彩女 | 作成日時:2017年12月23日 0時

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