97話 ページ48
聖「Aコーチ、好きなの頼んでいいよ」
「うん。……ね、源は?」
ちょっとオシャレな洋食屋さんに来たのはいいけれど、テーブルには私と聖真だけ。
源も一緒なはずなのに、ここにはいない。
聖「あー、なんか、今日急に彼女が来ることになったらしくて。そっち行っちゃいました」
「あ、そう。コトミちゃん来てるんだ」
源に彼女がいるのは本人から聞いてた。
宮崎キャンプの時に、誕生日プレゼントの相談もされてたしね。
それから源はよく彼女について相談してくるようになって、『源の彼女』じゃ回りくどいから名前を聞いたんだ。
会った事無いのに名前で呼んだら失礼かな?
聖「俺と2人じゃ、ダメですか?」
「え?だめっていうか……やっぱ周りを気にするよね」
ここはアントラーズのホームタウンなわけだし。
聖真を知らない人はあんまりいないんじゃないかな?
イケメン〜!とか可愛い!なんてキャーキャー言ってる子も結構いるみたいだし。
そんな場所で、私と2人でいる所(しかもジャージじゃなくてしっかりお洒落してる)を見られたら、なんて言われるか。。。
聖「俺は別に、周りが何を言おうと気にしないっすけどね」
いやいやいや。
そこは気にしようよ土居君。
変に肝が据わってるというか。
もう少し、人気者だという自覚を持ってちょうだい。
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タカゆき - 再開楽しみにしています。ご自愛下さい (2018年3月29日 23時) (レス) id: c542140ed6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩女 | 作成日時:2017年7月31日 23時