〇素を出す ページ24
「その異海人は元の海に戻らず、幸せに暮らしたとあるが、実際は誰かを導くために残ったと言われておる」
「''現れし者、拾いし者に誠の道を示さん''」
「とな！」なんて笑って言われても困る。
『…』
「伝説はこの言葉で終始が着くんじゃ、実際にあったことかは分からんがな」
『へぇ……えっと…それが私だなんて言いませんよね？』
そう聞くとカクは、
「そういえば、A。さっき誰かおらんかったか」
と話を変えた。
『？、アイスバーグさんに会いましたよ』
私はそのまま答える。
「その''アイスバーグさん''は誰から聞いたんじゃ？」
『あ、』
私は事の重大さに気づく。
「お前さん……詐欺とかに引っかかりそうで怖いの」
そう言いながら、立ち上がるカク。
『いや、パ、パウリーさんに』
「ほぉ〜？それじゃあワシはパウリーに本当か嘘か聞きに行『嘘です、すいませんでした』
「 A 」
「別にお前さんにデメリットなんてないじゃ。なら、気にせず流れに任せればいいんじゃ」
『そういう…もんですか…』
「そういうもんじゃ」
『えぇ〜…』
「なんじゃ？その不満そうな声は」
『私がこれからどうなるのか心配になっただけですよ…』
「そうじゃなぁ〜、これからアイスバーグさんに自分はワシの親戚ってことにしてガレーラカンパニーの資料配達員として雇ってもらってワシの家に住んでもらうかの」
『はっ？！』
おまっ!何言ってんの？！
『なん…な！』
「どうしたんじゃ、嬉しすぎて声が出せなくなったか？」
「わははは！」って腰に手を当てて笑っているカクさん。
『ちょっ、ちょっと待ってください！』
「なんじゃ？」
『え？！ちょっと待って！私がおかしいの？！このリアクションをする私がおかしいのか？！』
「わははは！お前さんの素は面白いの！」
『いやいやいや、面白がる所じゃ…てかなんですかその設定は!!親戚なんて似てなさすぎでしょ!!しかもそのままもし本当に雇われちゃったら離れられないじゃないですか!!!』
最後の一言はツッコミではなく本音だった。
「ほぅ？離れるも何もお前さん、もう一度言うが行く宛はあるのかの？」
『行く宛は……』
沈黙がまた覆う。
「わははは！ほーれ、やっぱりないんじゃろ！」
『ｯ〜…』
図星すぎて何も言えない。
''素を出してみた''
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アルっさん(プロフ) - 記念すべき100票目！しっかり満点で入れらせていただきました！続編の更新も頑張ってください(*´-`) (2019年10月10日 16時) (
レス) id: 16d5fcc0d9 (このIDを非表示/違反報告)
〇:『Hello,Girl』のURLです。リクエストはこちらに掲載 - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/triall/ (2018年12月28日 21時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
〇 - 午後のミル貝さん» ありがとうございます！良かったぁあ…面白いと言っていただけで嬉しいです！(´；ω；`)出来る限りで頑張ります！コメントありがとうございました！ (2018年12月28日 21時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
午後のミル貝(プロフ) - とても話が面白くて読んでいて楽しいです！更新待っています (2018年12月28日 1時) (レス) id: 4f38584cb5 (このIDを非表示/違反報告)
〇 - 小桜藍さん» おまたせしましたぁ！★："代金"ですのでどうぞ！全話あげました！ (2018年11月28日 20時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Marubox | 作成日時：2018年10月27日 22時
