〇聞く ページ23
「なんとなくじゃ」
『…え？』
下を向いて脳内の言葉の整理をしていたら、上から素っ気ない声がした。
「だから、なんとなくじゃ」
なんとなくで人を拾うのか…
『なら別にいなくてもいいじゃないですか…』
「確かに、お前さんがその辺で野垂れ死のうがワシには関係ないの」
『…』
「だから、って………お前さんが''こっちに来る瞬間''を見とったのはワシとルッチだけなんじゃ…」
彼は頭に手を添えて「ワシだけだったら良かったんじゃが…」と呟く。
…来る瞬間？
「お前さんは頑固みたいじゃからの、もう話すわい」
カクはしゃがんでAの視線に合わせる。
「この水の都には、色んな伝説があるんじゃ」
『でん…せつ？』
「そうじゃ、その1つが…」
「「''異海人''」」
「''異海人''？」
カリファはお茶を注ぎながら、入口の壁に寄っかかるルッチの言葉を復唱した。
「そうだ」
「確かに''ここ''に来た時にその物語は呼んだわ、でもそれって…」
「ただの伝説だ」
「その伝説が本当にあったとして…その''異海人''があの子だっていうの？」
「あぁ」
「その証拠は？」
「この教科書とあの女が書いたノートそして……この機械だ」
ルッチはポケットから手帳のようなものを取り出し、カリファに投げた。
「何、これは？」
カリファは受け取ると手帳を開き、何かの機械なのは見てわかるがどういう代物かは分からない。
「俺にもわからん。が、あの女の物のようだ」
「これは…スイッチ？」
カチッと押してみるが反応はなし。
「押してみたが水に浸かって壊れてしまったらしい」
「あら。それは残念」
「それで教科書の種類によっては見覚えのあるものもある……が、この歴史の本の内容だけは全く見覚えがないものばかりだ」
今度は教科書をカリファに手渡すとカリファは目を見開いて驚くと直ぐに閉じてため息を吐いた。
「私も本は読むほうだけどダメね…特にこの地理に関して見たことないわ」
「幾ら地図と照らし合わしても一致するどころか似てる場所さえない」
「これは物的証拠にはなるわね」
「でも、伝説には異海人が来るだけじゃなかったかしら？それで幸せに暮らしたとかなんとかって」
「その伝説には続きがある」
''聞いてみた''
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アルっさん(プロフ) - 記念すべき100票目！しっかり満点で入れらせていただきました！続編の更新も頑張ってください(*´-`) (2019年10月10日 16時) (
レス) id: 16d5fcc0d9 (このIDを非表示/違反報告)
〇:『Hello,Girl』のURLです。リクエストはこちらに掲載 - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/triall/ (2018年12月28日 21時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
〇 - 午後のミル貝さん» ありがとうございます！良かったぁあ…面白いと言っていただけで嬉しいです！(´；ω；`)出来る限りで頑張ります！コメントありがとうございました！ (2018年12月28日 21時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
午後のミル貝(プロフ) - とても話が面白くて読んでいて楽しいです！更新待っています (2018年12月28日 1時) (レス) id: 4f38584cb5 (このIDを非表示/違反報告)
〇 - 小桜藍さん» おまたせしましたぁ！★："代金"ですのでどうぞ！全話あげました！ (2018年11月28日 20時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Marubox | 作成日時：2018年10月27日 22時
