〇問う ページ22
おいおいおい…
ちょっと待て
私は今すぐにでもここから離れたいのにどうして?
え?
なに?この展開は、
夢だからいいかとかその以前に何故こうも上手くいかない?
そして、夢だからこそという貴方。
現実的に考えよう。
今すぐここを出て行った方がいいと思うでしょ。
しかも、カクさん。
寝てないの?
起きてたの?
いつ説明したの?
は?
もしかして、これは夢じゃないの?
現実なの?
私は空を見上げて、朝日を見て綺麗と思いつつモヤモヤとした疑問と懸念に覆われていた。
そして、足音が聞こえてきた。
振り向けばカクが帽子を被りながら、流暢に歩いてくる。
取りに行ったのはいつもの工具のようだ。
腰には4本の工具達がぶら下がっている。
おかしいって。
『カクさん…』
カクはAから1mくらいの距離まで近づいて歩みを止めた。
「なんじゃ、ボーッと突っ立って」
『なんで…』
「?」
『なんで、こうなるんですか…私、別に…』
頼んでない。
「こうなる?あぁ、そういうことか」
『…』
カクは顎に手を当て、「むぅ」なんて考える素振りをするが、その後パッと目を開けて私に
「そんなの、ワシがお前さんに興味があるからに決まっておるじゃろ」
という。
『…持たなくていいです』
私は一生懸命、睨みつける。
「持ってしまったもんを捨てろなんて言われても無理なことじゃ」
彼は両手を腰にあてる。
『いや、アナタなら出来るはずですよ』
私は気にせず、訴える。
「その根拠はどっから出てくるのか分からんが…」
彼は片手を首の後ろに持っき、軽く擦る。
『え…出来ますよ、それにこんなみすぼらしい女子のどこに興味が…』
彼は腕を組み、体重を片方の足に偏らせる。
「それはワシにも分からん!」
にぱっと笑い、笑顔でいう。
『はぁ?!』
私はつい友達にするように反応する。
「おー、それがお前さんの素か」
ニヤリという音がなりそうな顔をし、腕を組んだまま、腰を軽く折り、Aに顔を近づける。
『いや、えっと…』
Aは下を向いて目を泳がせる。
''問うてみた''
270人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アルっさん(プロフ) - 記念すべき100票目!しっかり満点で入れらせていただきました!続編の更新も頑張ってください(*´-`) (2019年10月10日 16時) (レス) id: 16d5fcc0d9 (このIDを非表示/違反報告)
〇:『Hello,Girl』のURLです。リクエストはこちらに掲載 - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/triall/ (2018年12月28日 21時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
〇 - 午後のミル貝さん» ありがとうございます!良かったぁあ…面白いと言っていただけで嬉しいです!(´;ω;`)出来る限りで頑張ります!コメントありがとうございました! (2018年12月28日 21時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
午後のミル貝(プロフ) - とても話が面白くて読んでいて楽しいです!更新待っています (2018年12月28日 1時) (レス) id: 4f38584cb5 (このIDを非表示/違反報告)
〇 - 小桜藍さん» おまたせしましたぁ!★:"代金"ですのでどうぞ!全話あげました! (2018年11月28日 20時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Marubox | 作成日時:2018年10月27日 22時