〇脱出 ページ19
『…え』
後ろを振りとドス黒い笑顔で微笑むカクさん。
正面を見れば、微笑むカリファさん。
『…おはようございます』なんて流暢に挨拶するアホな私は顔面青白くなっているだろう。
「おはよう、A。よく眠れたかの」
優しい声色なのに顔は笑顔に見えない。
『お、お蔭さまで…』
私は下を向く。
「そうか、それは良かった。じゃが……」
「 その荷物はなんじゃ 」
ﾋﾞｸｯと私の身体は反応する。
『えっえぇと…』
私は目を泳がせて何か言い訳を考える。
「今から外に行くところよ」
『？！』
カリファさんはニッコリと笑ったままカクに告げる。
「ほぉ〜、外にか」
『……』
カリファさん…なんてことを…
全身から冷や汗が出ているのを感じる。
確かにカリファさんに罪はない…ないが…
これは酷い。
今、絶体絶命の状態からさらに私の来世の転生を消滅まで追い込むようなことを言われた。
「カク、お茶を用意するから通るわね」とカリファさんは私の横を通る。
そして、カクさんもスッと道を開けるが私から視線はそらさない。
「 A 」
『は、い……』
全身をガタガタとさせながら、顔を上げる。
「ワシ、さっきなんと言うたかの」
『………勝手に消えるな…と』
「ほぉ、覚えててその状態か」
『…』
「お前さんはその言葉に対してなんと言った」
『…』
「覚えてないわけないじゃろ」
『…勝手に消えない…と…誓いました』
「うむ、それでワシは勝手に消えたらどうすると言った」
『…た』
「ん？」
『高い高いの…刑…って仰ってました……』
「そうじゃ、」
『でも、まだ居なくなってな「 ''まだ''？ 」
『…！…』
やば…つい親に対してみたいに反抗的に…
「お前さんには高い高いよりも厳しいことせなあかんようじゃ」
『え…？』
''脱出してみた''
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アルっさん(プロフ) - 記念すべき100票目！しっかり満点で入れらせていただきました！続編の更新も頑張ってください(*´-`) (2019年10月10日 16時) (
レス) id: 16d5fcc0d9 (このIDを非表示/違反報告)
〇:『Hello,Girl』のURLです。リクエストはこちらに掲載 - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/triall/ (2018年12月28日 21時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
〇 - 午後のミル貝さん» ありがとうございます！良かったぁあ…面白いと言っていただけで嬉しいです！(´；ω；`)出来る限りで頑張ります！コメントありがとうございました！ (2018年12月28日 21時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
午後のミル貝(プロフ) - とても話が面白くて読んでいて楽しいです！更新待っています (2018年12月28日 1時) (レス) id: 4f38584cb5 (このIDを非表示/違反報告)
〇 - 小桜藍さん» おまたせしましたぁ！★："代金"ですのでどうぞ！全話あげました！ (2018年11月28日 20時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Marubox | 作成日時：2018年10月27日 22時
