〇起きる ページ18
『ん……』
目をしばしばと開ける。
視界はまだボヤけている。
腕だけ伸びをするとｷﾞｼﾘと音が鳴る。
その音に違和感を感じ、軽く目を擦ると呆然とした。
まだ自分が''夢の中''であることに…
『は……』
上半身を起こして辺りを見渡すと、向かいのソファにはルッチが座りながら眠っていた。
その膝の上にハットリが寝ていて、その横のシングルソファには顎に手をついて寝ているパウリー。
そして自分の横には、帽子を深く被り眠っている金髪の青年がいた。
『……うそ』
私は自分にかかった毛布を見て、あの後寝てしまったことを思い出した。
『…』
たとえ夢でもサッサとここから去らないと…
私は毛布を半分に畳んでカクの膝の上にそっと掛けた。
ソファから音を立てないように離れ、テーブルに乗った教科書共をそっと掻き集める。
リュックを回収し、靴下は履かず、靴も持ったまま、扉の前まで移動する。
今ここでリュックに教科書共を入れると音が鳴ることは想像出来るし、靴を履けたとしてもその後音が出てしまう。
それなら素足の方が音はなりにくい。
よし、扉の前まで来たぞ！
ドアノブに手をかけようとしたその時、ｶﾁｬｯと勝手に扉があいた。
というより、誰かが入ってきた。
『…あ』
「あら、起きたのね」
そう言いながら、唇をニコッとする美人。
私はその美しさに愕然として固まった。
そして無意識に『お…おはようございます』なんて挨拶をしていた。
「うふふ、おはよう」
『お綺麗な方ですね』
これまた無意識。
だが、それをきいたカリファは頬を赤くした。
「え！？」
とタジタジし始めたカリファに対して可愛いとか思ったのは秘密。
まぁ、それよりもここから出ることが優先。
『え、と…それで…』
どうにか通して欲しいんだが…。
「ﾊｯ!そうだったわ！」
カリファはメガネをクイッと上げて此方を見る。
しかし、話させる前に私は『皆様、寝てらっしゃるんので良かったら外で…』という。
「そうね」と返された。
やった！
ここからは出れる！
「でも、後ろの彼が許してくれるかしら」
''起きてみた''
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アルっさん(プロフ) - 記念すべき100票目！しっかり満点で入れらせていただきました！続編の更新も頑張ってください(*´-`) (2019年10月10日 16時) (
レス) id: 16d5fcc0d9 (このIDを非表示/違反報告)
〇:『Hello,Girl』のURLです。リクエストはこちらに掲載 - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/triall/ (2018年12月28日 21時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
〇 - 午後のミル貝さん» ありがとうございます！良かったぁあ…面白いと言っていただけで嬉しいです！(´；ω；`)出来る限りで頑張ります！コメントありがとうございました！ (2018年12月28日 21時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
午後のミル貝(プロフ) - とても話が面白くて読んでいて楽しいです！更新待っています (2018年12月28日 1時) (レス) id: 4f38584cb5 (このIDを非表示/違反報告)
〇 - 小桜藍さん» おまたせしましたぁ！★："代金"ですのでどうぞ！全話あげました！ (2018年11月28日 20時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Marubox | 作成日時：2018年10月27日 22時
