２２２話 ページ3
あれから暫く経ち、私は段々といつもの調子を取り戻していった。
いや、任務やら雑務やらが多すぎて取り戻さざるを得なくなった、と言ったほうが正しいかも。
ボスは私が言った通りに、任務を通常の倍ほど要求してきた。
おかげで忙しくて、あまりあの時のことを深く考える時間はなかった。
それが良いことなのか、はたまた悪いことなのか。
現実逃避してる感が否めないが、今は取り敢えず放置することにした。
そして今日。
マ「ルリ！」
久しぶりにマーモンさんと会った。
私は任務が忙しくて、最近皆と食事をする機会が減っていたから、必然的に会話をする機会も減っていて。
話をするのは、あの時の任務以来だ。
マ「最近忙しく働いてるけど、大丈夫なのかい？」
『はい。なんとか……』
あの後、マーモンさんは私がしなければならなかった報告も書類作成も全てやってくれた。
沢田綱吉にも私とお兄ちゃんのことは暈して話してくれたらしく、当初の約束通りダンスパーティーへの参加はなしになった。
本当に、頭が上がらない。
マ「……ルリ、何かあったら誰にでもいいから悩みを打ち明けた方がいいよ。
心の乱れは幻術の乱れにも生じるからね」
『……はい』
悩み、と言われても。
ありすぎて何から話したらいいのか。
幻術の精度を上げたい、とか。
お兄ちゃんを思いっきり見返してやりたい、とか。
……あれ以降ボスと顔が合わせられなくて困ってるとか、色々ある。
でも、心のどこかでこれらは自分で解決しなきゃいけない問題だと思っていた。
誰にも頼らずに、一人で解決しなきゃと。
自分だけのことなのだから、周りを巻き込んではいけないと、無意識にそう感じていた。
でも、もし頼ることが許されるのなら、１つだけ頼りたいことがある。
今まで目を背けていたけど、もう無視はできない。
あの時、あの必要性を凄く感じてしまったから。
……でもそれには、皆の協力が必要だ。
私一人では絶対に無理だから。
『……迷惑、かけてしまうかもしれません』
マ「いいよ。迷惑なんてここじゃあってないような物だしね」
『あぁ、確かに』
マ「ここは先輩後輩関係なく無礼講すぎるんだよ。
ルリだけだよ、そんなこと気にしてるの」
あぁ、やっぱりここは、居心地がいい。
私はここから、離れたくない。
そのためにも……。
『それじゃあ、マーモンさん』
マ「何だい？」
『１つ、相談があるのですが……』
私が、頑張らないと。
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桜(プロフ) - 2人の想いが通じ合って良かったですねぇ！ これからが一層楽しみです！ 更新はご自身のペースでいいと私は思います。いつでも待ってますから！ これからも一層、楽しみにしてます！ (2019年2月15日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 更新待ってました！ ボスへの想いに気が付いて、これからどうなるのか楽しみです！ これからも応援しています！ (2019年1月10日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - めちゃくちゃ面白かったです!更新楽しみにしてます (2018年8月2日 17時) (レス) id: 742e9e233f (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 良かったです！ これからも応援してますので、自分ペースで更新してください！ 楽しみに待ってます！ (2018年4月1日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
咲月(プロフ) - こちらで活動してもらいたいですが、他サイトに行くとしても応援してます！それと他サイトに移るなら、pixivオススメですよー (2018年3月11日 20時) (レス) id: 6dc0dcced2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2017年12月31日 22時
