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帰り道、、
駅で反対方向のいのちゃんと別れ、
有岡と歩き出す。
いつもはテンション高く、ホームに響くような無駄に大きな声で話しながら帰るところを、
今日は飲んでる最中からやけに静かだ。
『どうしたの?暗いよ?』
有岡「別に。普通だろ」
全然普通じゃないんだけど。
ずっと半歩先を歩いてて、表情も見えないし。
『お腹でも痛いの?』
有岡「痛くねーよ」
「子供かよ」とか言って突っ込んでくれると思ったのにな。
今日の有岡は、本当に変。
.
『あーもうやだ!こういうの!言いたいことあるなら、ハッキリ言ってよ!』
身に覚えのない空気感に耐えられず、
ガシッと有岡の腕を掴んで振り向かせた。
『私、なにかした?』
強く引っ張ったせいで、
思いのほか近くで目が合ってしまい、
反射的に、思わず一歩後ずさったら、
ヒールが小さな凹凸に引っかかってしまった。
『ひゃっ』
有岡「おっと」
.
よろけた私の腰を、とっさに支えた有岡。
私も無意識に、有岡の腕につかまった。
片手で簡単に抱きとめられていることに、正直驚いた。
体は小柄なのに、意外とたくましいんだな‥。
『ごめん、ありがとう。』
なぜか急に恥ずかしくなって、パッと有岡の腕から離れると、
有岡もまた、恥ずかしそうに頭をかいた。
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mika(プロフ) - べーちゃんさん» コメ返遅くなってごめんなさい。移行後もどうぞよろしくお願いします。できるだけ毎日がんばりますねー! (2018年6月2日 8時) (レス) id: b0866ddde2 (このIDを非表示/違反報告)
べーちゃん(プロフ) - 2人が楽しそうに遊びましたね!日焼けドンマイ、主人公ちゃん!!毎日(?)の更新、楽しみにしています!!(^。^) (2018年5月30日 23時) (レス) id: 0bf64f6267 (このIDを非表示/違反報告)
mika(プロフ) - べーちゃんさん» べーちゃんさん、コメントありがとうございます!まさかコメントをいただけるなんて!嬉しいです。ビックリです。そして、とっても励みになります!ここからもっと二人が近づいていく予定なので、楽しんでもらえればうれしいです。 (2018年5月21日 17時) (レス) id: b0866ddde2 (このIDを非表示/違反報告)
べーちゃん(プロフ) - 主人公と有岡くんの関係が面白いです!笑 二人の会話を読むのは楽しいです。これからはどうなるか気になります(*´∀`)♪ (2018年5月21日 15時) (レス) id: 0bf64f6267 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mika | 作成日時:2018年5月13日 13時