盗み_07 ページ8
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『 ……成程ね、だから僕をマフィアに渡すわけにはいかなかったんだ
武装探偵社は軍警側だから 』
「 理解が早くて助かるよ、怪盗さん 」
『 それで?怪盗の正体を見破って家まで入ってきて…それからはどうするの?
捕まえて軍警察に引き渡す?
それとも___
人を殺した僕は射殺指示でも出てるのかな、』
太宰side
僕は殺されるのかな、なんて寂しげに笑う怪盗を見て、
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綺麗だと、可愛らしいと思った
何故だかは自分でも分からないが。
何時もの表面上だけの感情ではなく、
心の底からそう思った
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___ 手に入れたい 、
莫迦なことを考えてしまう自分がいた
驚く程に黒い自分が。
貴方side
「 君に予告状を届けに来た 」
……………はい?
あまりにぶっ飛んだ包帯くんの言葉に私が反応するならば前言で分かるだろう
私だって彼の言葉の意味が分からない
『 …えと、何でまた予告状何かを? 』
大怪盗だよ?世間を騒がせてる大怪盗だよ?
人も殺してるんだよ??
なんて疑問を持ち乍らも包帯くんが差し出した予告状を受け取る
直後、包帯くんの手が私の手を掴みムニムニと撫で回し始めた。
初めて猫の肉球を触る子どものように
「 ふむ、実に興味深い
君の本名と性別の情報は私も聞いているが、
___君、本当に男性かい?」
包帯くんの鋭い言葉にピクリとまた指先だけが動く。
『 ………。
……何が云いたいのかな、』
「 いや何ね、資料では男と表記されているが実際にこうして手を観察してみれば一般男性のように骨張った手ではなく柔らかいフニフニした手だったものだから 」
女性なのではないか、と彼の目がそう問いかけてきた
気がした。
「 然し乍ら君の衣類戸棚には男性ものの服が多かった、何着かあった女性ものの服もおそらく変装する為のものだろうと私は考える 」
そんな推理を披露した直後、包帯くんはまたしても何か閃いたように あ!、と態とらしく声を挙げる。
「 そう云えば衣類戸棚に身を隠していた時、君は酷く赤面だったけれど
そんなに男と密着するのが恥ずかしかったのかなァ?」
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オズ - dGAzIwL2bmd18Yxさん» うあ…嬉しすぎるお言葉……ありがとうございます!!!頑張りますね!!! (2022年7月13日 20時) (レス) id: 1d6204a61d (このIDを非表示/違反報告)
dGAzIwL2bmd18Yx(プロフ) - もう、やべぇ、、(文才が天才過ぎて語彙力が4にました)面白過ぎます‼︎続編の更新も楽しみに待ってます (2022年7月11日 1時) (レス) @page50 id: d1624c287f (このIDを非表示/違反報告)
オズ - *深音*(みおと)さん» ああああありがとうございます!!最終回まで頑張って書きますね!! (2021年8月18日 12時) (レス) id: bf4e4a8e9b (このIDを非表示/違反報告)
*深音*(みおと)(プロフ) - すっっごい好きです…(語彙力皆無)更新頑張ってください! (2021年8月18日 0時) (レス) id: 2e41216803 (このIDを非表示/違反報告)
オズ - テレタビーズ教さん» ありがとうございます!!これからも良いものが書けるように頑張ります!! (2021年8月4日 17時) (レス) id: 886aed0c44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オズ | 作成日時:2021年7月25日 18時