命をも盗む大怪盗 【文スト】

盗み_08 ページ9

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ニヤニヤと笑みを浮かべ乍ら此方の様子を伺う彼に怒りを覚える、


と同時に羞恥心も沸いた。



バレてた！！？？

と云うか何で見えてたの？？！！

暗かったじゃん！！！



私の思考を読み取るように包帯くんが 目はいいんだよね！、と自慢した。





『 僕の性別なんてどうでもいいでしょう？
予告状は貰ったから早く帰 』


「 本当の君はどっちなんだろう、」





耳元で突然そう云われた


先刻私を揶揄うような声とは全く温度の低い声で。



……………。





「 次は何時会えるのだろうね 」




何も云わない私に

包帯くんはそう微笑んで消えた。


夜風が鼻を擽る満月の夜、

何処かで虎の咆哮が聞こえたような気がした





『 何時会えるかなんて、君は知ってる癖に 』





--- 予告状 ---



大怪盗が次の宝石を頂戴する満月の夜、


私は貴方を頂戴しに参ります＿＿＿。



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