盗み_41 ページ42
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『 善いんですか?! 』
「 持ってきてくれたお礼
あと、
入社試験だからってあんまり無理しすぎだよ
まァ無事に帰ってくることぐらい知ってたけどさ 」
名探偵さんが飴ちゃんを呉れるなん……
………あれ?
『 今、入社試験って聞こえた気がしたのだけれど…… 』
私の言葉に 其の通りだ、と威厳のある声が私達の間を駆け抜ける。
この声は………
『 社長…?! 』
驚いて社長を見る
そして先ずは お早う御座います、と挨拶。
之は社会人にとっては常識ね
社長は若干冷や汗をかいたが直ぐに入社試験の、狂人騒動の全貌を話してくれた。
「 人命を奪う大怪盗の社員ならば絶対安全の保証はできぬ故に、貴君の魂の
「 其れで君は全力で一般市民を守り通した
入社試験は合格と云うことだね 」
名探偵さんが当然のように " 合格 " と云うものだから私もそれらしい反応ができなかった。
あーなるほど、そう云うこと
合格かァ、善かった善かった
「 ヨコハマの為、善く尽くして呉れて感謝する 」
そう云って社長はまた、私の頭を撫でた。
そんな撫でやすいかな?
私の頭は撫でたところで学力向上とかないよ?
やっと頭から手が離れ、社長を見上げると幾分か満足そうで目を細め微笑んでいた。
「 これからもよろしく頼む 」
『 は、はい……? 』
.
とは云ったものの、特に私の出番はなく二組織の会合もQの奪還も川を流れるように済んでいった。
然も組合の弱点が入った機密情報まで持って帰って来たじゃあないか。
流石武装探偵社…
私の出る幕はもうないかな……
『 はぁ…暇だなァ…… 』
" 三組織異能力戦争 " とも呼ばれたこの事件のお陰で通常業務は凍結、
つまり私の嫌いな事務作業もないというわけだ。
そう云うわけで何もする事のない私は事務所で一人、
「 おや、暇なのかい? A 、」
ひょこっといきなり顔を出すものだから私は喫驚して小さく悲鳴をあげた。
持っていた珈琲が小さく波を打つ。
『 やァ、包帯くん
できることならもう少し心臓に負担をかけないように出てきてくれるかな? 』
「 暇なら君に頼みたいことがあるのだけど 」
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オズ - dGAzIwL2bmd18Yxさん» うあ…嬉しすぎるお言葉……ありがとうございます!!!頑張りますね!!! (2022年7月13日 20時) (レス) id: 1d6204a61d (このIDを非表示/違反報告)
dGAzIwL2bmd18Yx(プロフ) - もう、やべぇ、、(文才が天才過ぎて語彙力が4にました)面白過ぎます‼︎続編の更新も楽しみに待ってます (2022年7月11日 1時) (レス) @page50 id: d1624c287f (このIDを非表示/違反報告)
オズ - *深音*(みおと)さん» ああああありがとうございます!!最終回まで頑張って書きますね!! (2021年8月18日 12時) (レス) id: bf4e4a8e9b (このIDを非表示/違反報告)
*深音*(みおと)(プロフ) - すっっごい好きです…(語彙力皆無)更新頑張ってください! (2021年8月18日 0時) (レス) id: 2e41216803 (このIDを非表示/違反報告)
オズ - テレタビーズ教さん» ありがとうございます!!これからも良いものが書けるように頑張ります!! (2021年8月4日 17時) (レス) id: 886aed0c44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オズ | 作成日時:2021年7月25日 18時