命をも盗む大怪盗 【文スト】

盗み_01 ページ2

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太宰side





「 太宰！貴様は何時になれば真面目に仕事に取り組むのだ！！ 」





朝一番に聞いた人の声は国木田君の怒声だった



今日も朝から元気だねェ、国木田君は



等と欠伸をしながら自分の仕事机に着き、寝る。


二度寝を決め込もうと目を瞑りゆったりしていると、突然頭部が痛んだ。

玄能で思い切り殴られたのかと顔を上げれば、案の定国木田君の拳によるものだった。





「 痛っ！痛いよ国木田君 」





「 お前にはこのくらいが丁度良い。

其れより軍警から依頼がきた、



＿＿＿ " 大怪盗 " の捕縛、だそうだ 」





怪盗の捕縛…？

依頼する場所を間違えてないだろうか



私は初め、そう思った。

だってそうだろう、此処は唯の便利屋探偵じゃない。



軍警でも手に負えない " 荒事 " を解決する、

" 武装探偵社 " だ





「 ところが其の怪盗の盗むモノが宝石に限らんとの報告があった

其れは＿＿＿＿＿、 」





「 " 人命 " 、かい？ 」





国木田君の含みのある云い方におおよそ察しがついた。


道理で軍警の手に負えないわけだ



報道で聞く限り、怪盗によって人命が奪われたとの情報は出ていない


おそらく軍警が漏洩防止をしているのだろう


街の人々が混乱状態(パニック)を起こさないように。


そして怪盗が、宝石を盗むだけの怪盗であるように。





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