おかえり ページ15
温めたお湯をティーポットに入れ、其処にティーバッグを入れて、少し待つ。
十分にお湯に色が着いたところで其れを引き上げ、砂糖と蜂蜜を入れる
「ん〜!矢っ張りこの位の甘さが丁度いい!!」
砂糖5g、蜂蜜小さじ1杯と半分。
私の舌にベストな組み合わせ、そう、つまりは黄金比と云うやつをみつけたのだ。
最近だが、紅茶が好きな私にとってこれ程嬉しいことがあるだろうか?
おかげでみろ。ティーバッグの減りが最近早い
また買いに行かなければ。と書類に目を移すとコンコンとドアをノックする音が聞こえる
少し乱暴な其のノックには聞き覚えがあった
「……どちら様でしょうか……っていっった!!」
ドアを開けた瞬間、懐かしいチョップが飛んでくる
「どちら様ッてなァ……わかッてんだろ?」
何時もノックの音で誰か分かんだろうが
と、乱暴な口調で、ものすごいイケボが頭の上から飛んでくる
間違いない!!
「中也ぁぁ!」
そのあつい胸板へ向かって思いっきり抱きつくと中也はふらつくこと無く私を受け止める
流石、ポートマフィア一番の体術使いだ
抱きついた反動で外套の内側にしまっていたBB弾(痛めつける用、遊び用)やらなんやらが落ちてしまったが、そんな事どうだっていい
「おかえり!」
そう云って、ぎゅうううう。と思いっきり抱きしめた。
ふと視線を感じ廊下をチラリとみると……
なんと云うことでしょう!芥川くんが顔をほんのり赤く染めながら此方を見ているではないか!!
まて、恥ずい!!
「う"う"ん!!……あ、芥川くん?どしたの?」
咳払いを一つして、中也から手を放す
「……鏡花が、太宰さんを捕らえました」
「!……そう、ありがとう。私達が行くまで見張りでもやっててくれるかな?」
「分かりました」
なるほど、太宰さんが鏡花ちゃんの可愛さにやられたか。そうだろう、そうだろう。
14歳であの大人っぽさと可愛さを兼ね備えてるなんて……将来が怖い……色んな意味で
「あの太宰の野郎がか?」
「らしいね〜」
「……よし、俺ァ今から青鯖の処に行くが……来るか?」
「勿論!……ん?青鯖?」
なにか裏がありそうだ。そんな事を考えているのだろうか?少し真面目な顔をした中也。
その後の無邪気な笑顔……嗚呼、ギャップが…
───どうやら、Aは中也と長い間離れていると色々可笑しくなるようです
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水音寺 刹那(プロフ) - 中也カッコよすぎです!とってもいい作品でした! (2018年2月23日 18時) (レス) id: 6d7b469f38 (このIDを非表示/違反報告)
猫蛇 - 赤雲蒼雲さん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!更新頑張りますね (2017年5月3日 9時) (レス) id: b82b3b39d6 (このIDを非表示/違反報告)
赤雲蒼雲 - 中也カッコイイです!更新頑張ってください!応援してます! (2017年4月17日 9時) (レス) id: 08e4520087 (このIDを非表示/違反報告)
猫蛇 - 白湯さん» ありがとうございます!いやぁ、もう書いている私もニヤニヤしてしまいまして……←更新頑張りますね! (2017年4月7日 12時) (レス) id: b82b3b39d6 (このIDを非表示/違反報告)
猫蛇 - にろりんさん» ありがとうございます!!わぁぁ、そう言ってもらえて何よりです!!ですよね〜もうほんと中也がかっこよくて……辛い…… (2017年4月7日 12時) (レス) id: b82b3b39d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫蛇☆彡。 | 作成日時:2017年1月8日 0時