検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:11,938 hit

-作戦始動- ページ29

瀬川)相原君はもう帰った方が良い。
さよさん、あんたはゆっくりおいで。


瀬川が路地を曲がると、3人は木下を脅かしている所だった。


瀬川)こらっ。
お前たちは何をやっとる。


瀬川は一括すると、ステッキを正眼に構えた。


チンピラ)なんだ、このジジィ。


1人が近付く。


瀬川)やぁっ!


瀬川が振り下ろしたステッキは、肩にビシッと決まった。


チンピラ)いてぇっ!


男は肩を抑えて、ヨロヨロと瀬川の所まで来ると、


チンピラ)ホントに殴るなんて、打ち合わせと違うじゃんか、割増貰うぜ。


と、小声で言った。


瀬川)分かった。
そこにぶっ倒れろ。


瀬川も小声で言うと、男はうめき声をたてながら、その場にしゃがみこんだ。


中々の演技力である。


瀬川)さあ、次来い。


と言った時、さよが姿を現した。


さよ)今度は私にやらせて遅れ。


さよはポシェットを振り回した。


2番目の男のほっぺたに当たった。


チンピラ2)な、何すんだよ。


さよ)それはこっちが聞きたいよ。


今度は相手の靴を思い切り踏んだ。


チンピラ2)いたっ!


2番目の男は飛び上がると、恨めしそうに瀬川を見た。


瀬川)すまん、このばあさんは歯止めがきかんのだ。


小さい声で言ったので、相手には聞こえなかったかもしれない。


3番目の男は、瀬川がステッキを振り上げた途端、逃げだした。


最初の2人もその後に続いた。


瀬川)弱虫めが。


瀬川は、悠然と服装を整えた。


さよ)坊や、怪我はなかったかい?


さよは木下の傍まで行って、優しく声をかけた。


木下)大丈夫です。
ありがとうございました。


木下は、しっかりした口調で挨拶した。


瀬川)家まで送ろう。
何処かね?


木下)そんな事していただかなくて結構です。


瀬川)いや、1人になるとあの3人組がまた現れるかもしれません。


木下)そうですか。


木下は、おびえた目になると、


木下)じゃあ、お願いします。


と、頭を下げた。


さよが、


さよ)坊や、名前はなんて言うの?


木下)木下吉郎って言います。


さよ)良い名前だね。
きっと偉くなるよ。


木下)いいえ、僕はあと3年たつと死ぬんです。


さよ)そんあこたあないよ。
死ぬなんてことは考えちゃいけない。


さよは、本気になって説得している。


木下)僕は死ぬことはちっとも怖くありません。


さよ)へぇ、どうして?


木下)神様を信じてるからです。


さよ)神様を信じると、死ぬ事が怖くなくなるのかい?


*−*−*


次へどうぞ→

-アルラ?-→←-瀬川の作戦-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紺藍堕天使ラミア - 紫音さん» ………………(<・>ω<・>)ハッ! おや?猫(ラミアの様子が((ry なんと!猫(ラミア)はラミアに進化した!← よっし歌那谷くん!お姉さんと一緒に遊ぼうZe★( ^言^)ノシ 猫化ジュース飲みやがれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!! (2015年7月3日 22時) (レス) id: 531af3ab55 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 紺藍堕天使ラミアさん» 歌那谷)おいおい、Bボタン押すなよw 神尾)面白いから良いだろw 紫音)あれ?なんか色が変わってない?人間ぽい色に変わってきたような…。(毛の色が) 歌那谷)あ、ごめん。神尾がなんか混ぜたな。 神尾)うんw((清々しい笑顔 丁度傍に猫化ジュースがあったのでそれをw (2015年6月26日 18時) (レス) id: 5581d51748 (このIDを非表示/違反報告)
紺藍堕天使ラミア - ペロッ……………(<・>ω<・>)ハッ!! おや、猫(ラミア)の様子が………← {中略} なんと、猫(ラミア)はラミアに進化していない!← (2015年6月26日 17時) (レス) id: 531af3ab55 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 紺藍堕天使ラミアさん» 歌那谷)さぁ、この紫色のジェルを飲めば元に戻るよ((笑顔 神尾)あれ、さっきまで液体だったのに…。 (2015年6月11日 15時) (レス) id: 5581d51748 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 紺藍堕天使ラミアさん» 歌那谷)ちょ、爪引っ掛けないでよ、痛いなぁ。 紫音)歌那谷をめちゃくちゃ目の敵にしてるみたい…。 神尾)チラ…((ジト目 歌那谷)はいはい、元に戻せばいいんでしょ、戻せば。 (2015年6月11日 15時) (レス) id: 5581d51748 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shionn/  
作成日時:2015年2月16日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。