私であり、僕でもある大冒険 その2♪ 【ぼくらシリーズ】

-神尾との話- ページ1

歌那谷)((ムス〜ッ


あれから数分。


神尾は楽しそうに洗い物をしている。


結局、完食してしまった。


クッソ、何かひもじいぞ。


サプリメントで頑張ってたってのに、チャーハン食べたら、そうなるか。


神尾)お前、これからどうするよ。


神尾はエプロンを外しながら聞いてきた。


歌那谷)ん？
とりあえず、探す。
あと、相原さんからの連絡を待つ。


神尾)相原？


歌那谷)僕のお姉ちゃんの友達。
男だから、少し警戒＆敵対。


神尾は僕の頭にチョップをかます。


歌那谷)いてっ。


神尾)敵対すな。
いちお、探してくれてんだろ？


歌那谷)うん、まぁ。
進展はないみたいだけど。


神尾)とりあえず、風呂入ってこいよ。
髪の毛凄いぞ。


歌那谷)あ、うん。


言われるがまま、お風呂に入る。


何だ、この神尾。


母親かって突っ込みたくなる。


頭をワシャワシャと洗って、しばらくボ〜ッとして気が付いた。


お姉ちゃんいないじゃん。


待ってたってトリートメント出来るか、馬鹿。


仕方がないので、自分でやる。


お姉ちゃん、いつも楽しそうにやってたけど、結構時間かかるんだね、これ。


歌那谷)((ハァ…


なんとか、トリートメントも終わり、髪の毛をまとめると、湯船につかる。


神尾)お前さ〜、学校来いよ。


ドア越しに聞こえる神尾の声。


歌那谷)何でだよ。


神尾)顔出さなきゃ心配するぜ。
皆が。


歌那谷)あいつらか…。
特に有希が五月蝿いな？


神尾)ご名答。
そこまで頭使えるんだったら、明日のテストも大丈夫そうだなw


歌那谷)はぁ？
何で、明日行く方向で話が進んでるんだよ。


神尾)良いから一回顔出せって。
皆心配してるんだからよ。


歌那谷)女子が五月蝿い。


神尾)そんなもんじゃねーよ。
無断欠席だから、毎日俺に聞きに来るし、有希のとこにも来ているらしい。


歌那谷)益々行きたくねーよ。
女子にモテるのも、楽じゃねーんだぞ。


神尾)あぁ、分かってる。
お前の心境も、お姉さんの事も、全部な。
だからこそ、のめり込まないうちに、学校に来た方が良いんだ。


歌那谷)ったく、お前には敵わないなw
仕方ない、1日だけだぞ？


そう言うと、神尾は笑った。


神尾)大丈夫w
絶対、次の日から行きたくなるからw
どうせなら朝飯作ってやるよ。


歌那谷)それは、僕の家にかなり速く来ると想像して良いのか？


神尾)その通りだw


歌那谷)あ〜、も〜。
めんどい奴だ。


神尾)それが俺のポリシーだ。


−＊−＊


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