鷹使いは忍術を学びに来ました！

21話 ページ22

兵助side

今、A君が倒れて医務室に来たが…誰もいない
それはそうだろう…今は食堂にみんな言っている頃だろう。
……A君軽くないか？…さっき悪女って言ってたし…もしかしたら…女…？いや。そんな事ない。

あ。もしかして今自分がしてる事って…
世に言ういわゆる…お姫様抱っこ……

(うわ。自分が気持ち悪くなってきた…
うーん…どうしようかな…
布団敷こうか…？
うーん…でも勝手に…いいのかな…

はっ。お、俺今…不破ってた！？((
あー駄目だ。ちゃんとしなければ…
うーむ………
伊作「あれ？どうしたの？」
兵助「善法寺先輩！あの！…僕の友人のA君です！突然倒れちゃって…！」
伊作「少し寝かせてあげようか。」
兵助「はい。」
善法寺先輩は、布団を敷き、その布団の上にA君を乗せ、掛け布団を掛けた。
伊作「…どうして倒れちゃったかわかる？」
兵助「わからないです…ただ、混乱…？した感じでした。」
伊作「混乱…ね。どんな感じだった？」
兵助「何時も明るい人なのに突然顔を暗くして涙を流していました。…あの時の彼はとてもA君とは…思えません。」
伊作「んー…精神病…？何かのトラウマを持っているかも…」
せ、精神病！？

そう驚いている時に、善法寺先輩は、A君の左手首の手甲を外した。
その手首には、刃物で切ったような跡が沢山あった。
まだ塞がっていない傷もあって、少し目を背けたいものだった。
伊作「やっぱり…この子、心に病を抱えてるよ。こんなに自傷行為をするって事は何かしらの意味があるからね。
目を背けたいかもしれないけど…これも…彼女の事実だから…」
兵助「…はい……………………彼女…？」
伊作「ん？気付かなかったのかい？この子女の子だよ。どう考えてもこの年でこの体型とか…13歳男子でありえないからね。ほら、手だって小さいでしょー！かわいー！」
善法寺先輩何か喜んでる…怖い…
六年連続で保健委員をしていたら頭もこんなになってしまうのか…？
兵助「た、確かに整った顔ではありますよね。」
伊作「え？顔の事とは言ってないよ？」ニコニコ
兵助「…」
絶対このニコニコは絶対悪意ニコニコ((？
立花先輩のが移っちゃったのかな…
もしかしたら立花先輩の方が不運なのかもしれない…
(うわ。こわい。
伊作「…取り敢えず、僕は新野先生に精神を安定させる薬があるか聞いてくるから彼女を見ててあげてねー！」
兵助「は、はーい！」
彼女って言い方…勘違いしそうになる…俺も病気かも…

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