242話 ※未成年は真似しないでね ページ45
ドアを開けるとカランカランと心地良い鈴の音が鳴る
此処はカウンター席だけのBAR
「いらっしゃいませ」
「マスター、お久し振りです」
中にはグラスを拭いている渋い中年男性
白銀のような白髪を生やしている
「お久し振りですね。本日は………二名ですね」
「はい」
「………何で慣れてるの」
「太宰さんが居ない時にこっそり来てました」
うん、割とちょくちょく来ている
此処の雰囲気が好きなんだよね
明る過ぎず暗過ぎず、物静かな感じで
「本日は何を？」
「カルヴァドス」
「うっわ、初っ端から強いの行くね……あ、私も」
「畏まりました」
「人の事云えないですよ……」
カルヴァドスとはアルコール度数40〜45%の酒で
蒸留酒の一種である
瓶に丸ごと林檎が入っている事で有名
あ、チョコでも使われてるかも
何も云われる事なく置かれた其れを手に取って軽く上に持ち上げる
「何に対しての乾杯だい？」
「理由なんて有りません。遣りたいだけです」
「うふふ、其れも又良いね」
掛け声は云わずにカチンとグラス同士を当てる
そして口に含めば
うん、美味しい
でも彼処のやつがズバ抜けて一番だな
もう行けないけどさ
口付けたグラスを置いたら太宰さんが私に喋り出した
「今の今まで何も云わなかったけれど、Aって未成年だよね？何やってんの……」
「……」
えっ、太宰さんに云われるの……
「貴方も未成年の内に飲酒していたでしょう……｣
「あァ〜…其れ云われちゃ何も云い返せない………」
「それに私は違法も何も関係無い場所で生活してたんですから今更って感じですけど。此処のマスターも知ってますし」
「マスター………」
だなんて云い乍ら煙草1本を出して口に咥え、無い灯火机の代わりに燐寸を擦る
「一寸ォ！？」
筈だったが、口にあるやつを取られてしまった
非道いよね
「え、何？煙草も吸うの？嘘でしょ？ねぇ嘘って云って」
「吸うから持ってたし、吸おうとしてたから口に咥えたんでしょう」
私の台詞に唖然とする彼の手から煙草を取り返して火を付ける
其れを吸い込んで肺に入れて口から吐く
久々に吸ったな
もう前職知ってるから隠す必要ないし
そう思って違法だらけの事を彼の目の前で遣っているのだ
まぁお酒に関してはバラす前にも太宰さんのを飲んだけどね
あの日本酒美味しかったな
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のんのーー(プロフ) - まてぃーにさん» 月が綺麗ですねに合わせて考えてみてください(´∀`) (2017年11月12日 6時) (
レス) id: c41abcf11d (このIDを非表示/違反報告)
まてぃーに - お前と居た日々の月は呆れるほど綺麗だったって台詞の意味って何ですか？ (2017年11月7日 22時) (レス) id: b5598157a4 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - 告白のノリがめちゃくちゃ面白くて大好きです！夢主ちゃんおめでとう(>_<)のんのーーさんも頑張って下さい＼(^o^)／ (2017年7月29日 13時) (レス) id: c10de46325 (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - 「「いえーい」」超好きです。応援してます！ (2017年7月29日 0時) (レス) id: 7a55d8e4db (このIDを非表示/違反報告)
小松七 - やっとくっつきやがった！！と、云う気持ちでいっぱい。頑張ってください。いつまでも応援しています。 (2017年7月28日 23時) (レス) id: 69007943fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のんのーーー x他1人 | 作成日時：2017年6月28日 22時
