初恋【第二章】 (ページ28)

今日:9 hit、昨日:3 hit、合計:50,769 hit

マフラーページ28

｢…え、私と…？｣

｢うん、翔ちゃんと｣

こちらをちらっと振り返ってまたずんずん進んでいく

そんなこと言われたら顔から火が吹き出そうで。夜だから暗くてよかったな、なんて。

打ち上げをしていた場所から歩いて5分くらい経った頃

｢翔ちゃん、着いたよ｣

相葉くんが立ち止まったから顔を上げると

｢うわぁ、…｣

そこには高さ25メートルのクリスマスツリーがあって。

赤や緑で彩られてる

｢綺麗…｣

イルミネーションで街がキラキラしている

｢初めて見たよ、こんなすごいの｣

あんまり人に言ってないけど案外ロマンチックなことが好きな私はイルミネーションとか夜景とかが好きで。

星空のような光に目を奪われる

｢良かった、翔ちゃん喜んでくれて｣

｢うん、嬉しい…｣

嬉しくて、まさか相葉くんと一緒にイルミネーションが見れるなんて思ってなくて、目頭が熱くなる

泣きそうなのがバレないように前を向いて目をシパシパしていると

突然、首回りが暖かくなる

｢相葉、くん、これ…｣

私の首に巻かれているのは

｢うん。…クリスマスプレゼント、だよ｣

｢ほんと、に？｣

｢うん、ほんと。｣

ふわふわな触り心地の赤いチェックのマフラー

なんで私にくれるんだろうって聞きたかったけど、もう嬉しくてそれどころじゃない

｢…そういえば、｣

私も自分のカバンから

｢はい、｣

相葉くんがしてくれたみたいに私も袋から取り出して

｢私も相葉くんに…｣

緑のチェックのマフラー

それを相葉くんの首に巻く

｢…うそ、めちゃくちゃ嬉しい。用意しててくれたの？｣

｢うん…！｣

珍しく照れたようにはにかむ相葉くんに不覚にもキュンとする

…あと、

そう言いかけてやめた。

手に触れかけたそれ、をカバンの奥底に入れ直して相葉くんを見上げる

バチッと目が合って逸らせない

.

なんか、

分からないけど、

告白って今、するものかな

.☆.｡.:*・°.☆.｡.:*・°.☆.｡.:*・°.☆.｡.:*・°.☆.｡.:*・°.☆.｡.:*・°

にのさんお誕生日ですね

35歳には見えません…

お誕生日に主演ドラマもあってラジオもあるなんてすごいですよね…！！

おめでとうございます(*Ü*)