クリスマスには花束を (ページ15)

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急いで準備をして

急いで一輪の花を買い

急いでAの務めるケーキ屋さんに来てみたけれど

案の定あいつはそこに居なくて

駅周辺を探す

街は家族や恋人たちで溢れていて

クリスマスを連想させるネオンはより一層輝いていた

どうせならAと一緒に見たいのに。

あの後ろ姿は

「 A！！」

振り返った君はなぜだかいつにも増して可愛く思えて

気がついた時には俺の腕の中にすっぽり収まっていた

久しぶりに抱きしめた君は幼い頃より大きくなったものの壊れちゃいそうなくらいに細くて

儚くて

とても我慢なんて出来るものではなかった

『え、ちょ、何』

「どうしても、どうしても2人でクリスマスを過ごしたくて、俺待つって言ったけどやっぱり待てない。俺はお前が好き」

モゾモゾと動くと思ったらバッチリと会う目線

Aは不思議そうな顔をしているけど

そんなの今はどうでも良い。

『私も、すきだよ』

「。。。へ？？」

『へって自分が告白したんでしょ？？私はそれにちゃんと答えたの。』

「いや、だって、考えたいって」

『うん、だから1晩よく考えたよ。でも考えれば考えるほど一緒に過ごしてきた時間が幸せだったことに気がついたの。昨日気持ち教えてくれなかったら私、このまま気が付かないでいたかもしれない。』

「俺、ホントに好きだからね？？めちゃくちゃに好きだよ？？」

『私だって、ちゃんと好きだよ。すごくドキドキするし前とは違う。』

「じゃあ、もう一度」

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