クリスマスには花束を (ページ1)

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『ねぇ、ジェシーママはクリスマスにサンタさんからお花をもらったんだって』

「俺はゲームがいいな」

『わたしはママとおなじお花がいいまあるくてかわいいお花』

昔、まだ俺らが小学校に上がってすぐの頃

そんな会話をしたのをずっと覚えている

気持ちに気がついたのは幼稚園の時。

周りの男の子よりも随分早かったと思う。初恋は幼馴染

それは出会って22年経った今も変わらない

俺の日常

「やっぱさ Aはさ告白でもしないと気づかないよ
そういうの疎いし」

「そうだよな～、ありがとうめいちゃん」

「いえいえ～、本当気づいてないのあの子だけだからさ皆が応援してるからねジェシーくんの事じゃ、私行くね～」

普通、人ってあ、この人自分と仲良くしようとしてるとか私の事好きかな？？？とか思うもんだと思ってたし

いつか気づいてくれるかななんて思ってたけど

その日は一向に訪れず

まあ、俺が男として告白するべきなんだけどさ

幼馴染っていうこの関係が1回の告白で崩れるって可能性を考えたら

一歩も踏み出せない

そういうとこちゃんとしてたら高校生という大事な時間を幼馴染としてじゃなくて

恋人として過ごせてたのかなって後悔はめちゃくちゃしてる

制服デートとかしたかったし

『ってジェシー聞いてた？？』

「んあ、ごめんごめんなんだった？？」

『だから、最近めいと仲良いよねって』

「アッハ、嫉妬してんの？？」

『そりゃするよ、私最近めいと遊べてないし』

「あ～そっち」

『え？なんで？』

そう、こういうとこ

こういうとこだよホント。

掴みどころがないって言うか

一筋縄ではいかない感じ

「いい加減気づきなよって」

『えっ、何が？まさか私の歯に海苔とかついてた？？お昼にたこ焼きはまずかったかなあ』

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