私の妹は異能がない (ページ39)

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33話ページ39

『な……。』

目の前には水で溺れそうになっている女性がいた

国木田さんがその水槽を
割ったことでなんとか助かったよう。

意識もはっきりしていて大丈夫そうだな。
なんて思っていると彼女が捕まっている人は他にもいるというので探すことになった

『うーん。コッチに居ないのか。
　じゃあ、あっちかな？』

確かあっちは誰か見に行ってたな。

――――――――

まずい状況だな…ありゃ……

国木田さん大丈夫かな………

私の知ったことではないけど…

私が辿り着いた頃には………もう……………遅かった

国木田を止める太宰。

その後私はその仕事から抜けた

普通に少し疲れたというのも
あって探偵社に戻ってきたのだ

『只今戻りました。』

愛莉「あ！お疲れ様！Aちゃん！」

探偵社に戻ると1番に愛莉が話しかけてくれた

近くで見ると別人を見ているようにも思えるけど
矢張り根本的な所は変わってないんだなと思った

『太宰さん達もう少し掛かるそうです』

愛莉「そっか！Aちゃん！この後暇？」

『そうですね。予定はないです』

失踪事件に関しては私は巻き込まれただけだし、仕事は終わってるし………暇ではある…

愛莉「本当に！じゃあカフェ行かない？」

『いいですよ』

今日の朝そんな事言ってた気がする
楽しそうだからいいんだけど……どうかな…。

―――――――
カフェにて

愛莉「そういえば、Aちゃんって何歳？」

『えと…20歳です』

愛莉は18か…早いなー

愛莉「え、えぇぇぇ！！
　本当に！てっきり同い年くらいかと」

『よく言われます。』

そうだよ。
　

愛莉は背伸びたね…

ぬかれてるんだよな…

愛莉「………あの。ちょっと聞いてもいいかな？」

『なんですか？』

ん…？

どうしたんだ………？

愛莉「変な事言うかもしれないけど……
　もしかして…

　

　お姉ちゃんですか？」

………愛莉……気づいたのか…

『………やっと。気がついたの？
　相変わらずバカなんだから…愛莉は…』

愛莉「お姉ちゃん!!よかった、よかったよ…」

そう言って愛莉は泣き出してしまった

『大丈夫だから。泣かないで…ただいま愛莉』

愛莉「……うん…お帰りお姉ちゃん」