私の妹は異能がない (ページ19)

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17話ページ19

私は太宰と敦くんと倉庫に来ました
太宰は真っ暗闇なのに本を読んでいます

敦「この暗闇でよく本が読めますね。」

太宰「目はいい方だから。
　それにこの本の内容は覚えているから」

『へーー。そんな本が売ってるんですね』

太宰「Aちゃんも目がいいのだね。」

『まぁ。暗闇は慣れているので、』

敦「太宰さん本当に虎は現れるんですか」

太宰「現れるさ。もう時期ね。」

ガタンッ

敦「ひぃ。太宰さんAちゃん。
　あっち物音がきっと虎ですよ！」

『きっと風で何か落ちただけだよ。』

太宰「虎はあんなところからこない。

　そもそも可笑しいのだよ。

　経営が傾いたなら1人2人追放した

　くらいじゃ変わらないそうだろう

　 Aちゃん。」

『その通り、半分位減らして他の施設に

　移動するのが普通なんだよ。』

太宰「施設の人は知っていたのだろう。

　君だけが分かっていなかったんだ」

『つまり、君自身が虎だったということだよ。』

敦は虎に変化していた。

わ～。綺麗。

『なんで、此方に来るの？可笑しいよ。』

やばい何時もならこのまま上に飛んで避けるけどそうしたら太宰にバレる。なら怪我する覚悟で横に避けるしかないか。

『グッ』

私は肩をカスッた。
と同時に倉庫の端に置いてある雨水の
入ったらバケツを取り敦(虎)にかけた

『ふぅー。』
今のうちに太宰の方に逃げよう

太宰は呑気に私の事を見ている

『太宰さん何故ずっと見てるだけなんですか？
　死ぬところだったんですけど。』

太宰「後ろをみてごらん。今にも死にそうだ。」

『はぁ。』

敦が私の方に飛んで来る

太宰さんは私を引き寄せ、後ろに下がる

太宰「Aちゃんと此処で死ぬのも良いのだけど、まだ聞きたいこともあるからね。
それに君のじゃ私を殺せない」

異能力
【人間失格】

　
敦は元の人間の姿に戻った

太宰「男と抱き合う趣味はなーい。」

そう言い敦から手を離す
うわぁ。痛そー。

国木田「太宰！なんだこのメモは！」

「「倉庫に虎が出る逃げられないように周りを固めよ、」」

『酷い』

太宰「実に良いメモだ。
　ってAちゃん酷いな。」

国木田独歩【独歩吟客】

江戸川乱歩【超推理】

「太宰もできるようになったじゃないか
僕には敵わないけど」

与謝野晶子【君死給勿】

「怪我人は無しかい。あんた怪我はないかい」

『はい。大丈夫です』

私は傷を隠した