冗談は存在だけにしろ！【ONE PIECE】【呪術廻戦】

雑魚と帳とパンピーと ページ29

「いやぁ、送ってくれてありがとう
君がいなかったら今頃島流しにされていたよ。」

「うぅぅ、またいつでも戻って来てねぇ」

「うっわ、顔ウケる」


下船後、街まで送ってくれたサッチさんが鼻水を擦り付けるように抱きついてこようとしたから容赦なく避けました。
地面が可哀想だわ。
それにしても。


「悪いことは言わないから早くこの島から去ることをおすすめするよ」


サッチさんと別れて周りを見渡せば、呪霊、呪霊、呪霊。
こんなに呪霊で溢れかえっているの珍しくないか？
さては大きな組織団体がいるのかなぁ。
もしくは等級高い呪霊でもいるとかかな。
でも、まぁ、なんでもいいよね。
要は全部祓えばいいだけだし。


「人の前に立つんじゃねぇよ、雑魚♡
さっさと道あけろ。」


低級ごときが誰の前に立ってるんだか。
頭が高いよね。言語能力有さない頭なんざあってもなくても変わらないけど。

ーーー呪具 うちでの庖刀
江戸裂にも似た形の庖刀。
付与された術式は大小変化。至極単純だけれど使い勝手はいい。
腕を振るう一瞬だけ刀を大きくすれば、間合いを詰めずとも呪霊はぶった斬れる。
4体祓ったあとに二級呪霊2体がこちらを捉えた。


「久々に開放されて気分がいいもんでね。
憂さ晴らしに付き合えよ。」


多数の四肢から繰り出される攻撃を避けながらひび割れた地面へと目を走らせる。
再生能力も速いし、移動速度もパワーも悪くない。
トン、トン、と呼吸を調えて一気に距離を詰めたあと、頭を蹴り飛ばし、自身の足首を直角に曲げ、呪霊の頸にかけて一周。
背後へと周り、背中に踵を落とす。
呪霊がバランスを崩したところで、肩口から後ろ側へと3本ほど四肢を圧し折る。
踏みつけて上へ跳び上がり、庖刀を振り下ろす。
刃渡り10ｍ程に大きくしたそれは、呪霊もろとも地面を砕いた。
飛び散る岩盤や小石に紛れてもう1体が逃げようとしたところを呪力を纏い、拳で貫く。
あっけなく祓われた呪霊にため息をつく。
やっぱりニ級程度だとつまらないなぁ。

罅割れ砕けた地面を一瞥し、先に進もうとすれば、複数人の足音が聞こえる。
MARINE と書かれた帽子。白を基調とした制服。

…やっべ、帳、おろし忘れてた。
何も知らないパンピーの近くで呪霊祓ったの久しぶりすぎて頭から抜けてたわ。白目むく勢いなんだが。







「君！！名前は？！！」

「五条悟でーす！！！
じゃあね！！！」

「あっ、待ちなさい！！！」



一目散に回れ右。
いや、とりあえず逃げるよね。

ポーカー無双のクソ女→←鳥のもとに転職活動

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す