#10「訓練」 ページ10
A side
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「よし…これで大丈夫かな」
自分の服装は迷彩柄のジャージ。
実はキャリーバッグの中に入ってたようで。
後は髪をしばって…うん、動きやすい。
よし、頑張るぞー、と気合いを入れてゾムさんの部屋に向かう。
コンコン、と軽くノックをするとドアが開いた。
「Aちゃん？あ、来た」
「どうも…。宜しくお願いします」
「そんなかしこまらんで。敬語も外してええのに…」
少しむす、とした顔でそういうゾムさん。
そんなこと言われても癖のようなものでなかなかとれないんですよ。
「んじゃいこか。」
「あ、あのっ…鬱さん、は」
「おるで、後ろに」
ぴっ、と親指を反らせて後ろを指す。
そこにはぐで、とした、なんともやる気のないことがはっきりわかるような状態の鬱さんがいた。
しかし、私を見るなりぱぁあ、と顔を輝かせて此方に近づいてきた。
「Aちゃんやん！今日頑張ろな〜」
「は、はい…」
「さっきのやる気のなさはどこにいってん…まぁええわ。ほな、いこか」
そうして私達はゾムさんについていった。
しばらく歩くと訓練場らしき所についた。
何処に居ても兵士の気合いのこもった声が聞こえる。
「ここが訓練場や。端のスペースを午前だけ貸しきりにできたから、ここでやるで」
「はい」
じゃあ始めよか、とゴム製のナイフを渡された。
ゴム製なので、刃の部分を触っても痛くない。
「えっと、まずは…」
そういってゾムさん監修の訓練が始まった。
「…よし、上出来や。今日はここまで！」
「はぁ〜しんど…俺もう動けへんわぁ…」
「お前Aちゃんよりガバかったで…もうちょい体力つけよな」
「ひぃ…」
「あ、あの…私の事はA、でいいです。グルッペンさんもそう呼んでますし、あの、……」
どう説明すればいいのかわからなくて黙ってしまう。
うん、やっぱり私は説明下手だ。
察してくれたのか、ゾムさんが口を開いた。
「…わかった。じゃあAって呼ばせてもらうわ」
「俺はいつも通りちゃん付けで、」
「あ、わかりました」
少しだけ仲良くなれたのか…?
解散、と各自部屋に戻った。
…さぁ、何をしようか。
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アイク - ええやん( =＾ω＾) (2020年3月5日 10時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
*world*(プロフ) - wrwrdコミック買って久しぶりにありかどんの作品見たら色々神作量産してて嬉しさがやばい(語彙力)前垢ログイン出来なくなったか垢また作りやしたぞ (2018年2月18日 12時) (レス) id: ecbf161005 (このIDを非表示/違反報告)
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