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『うん、ありがとう』
 え「今日はさ、もう学校休めよ。
 病み上がりだし、疲れたろ」
エイジ君はそっと私の手を握った。
 『え、エイジく、ん?』
 え「何、ダメだった?」
エイジ君が楽しそうに聞いてくる。
 『、別に、ダメってわけじゃ、、』
 え「じゃあいいじゃん」
ぎゅっとさらに強く握る。
 『エイジ君は、何でこんなことまでしてくれるの?』
深い意味は無かった。
 え「なんでだろ、幼馴染だからかな?」
『そっか、』
思いのほか、ショックを受けていた。
私は期待していたんだ。
好きだから、と返ってくることを。
 え「どうした、なんか嫌だった?」
 『んーん、何にもない』
私はエイジ君の手を握れなかった。
ただ一方的に握られるだけ。

期待できないなら、捨ててしまいたい。
でも、エイジ君の事が大好きだ。
好きなのに、伝わらない距離。
難しくて気持ちばっかり増えていく。
どうせ、くだらないことで悩んでる。
くだらないと思う以上にエイジ君が好き。
ツンデレのエイジ君が私に可愛いと言ってくれる。
それはきっと恋愛対象外だから。
まいちゃんみたいな、
お茶目で、可愛らしくて、かっこいいのに危なっかしい子。
こんな陰キャ、眼中にもないんだ。
エイジ君に好きだと言いたい。
でもきっと、知ってるよなんて言われちゃうんだ。

エイジ君、大好きだよ。

握った手のひら越しに伝わればいい。


エイジside

Aが俺に手を預ける。

何、可愛いな。
これ、ほんとに人間かよ。

Aを見下ろすと俯いている。
長い黒髪の間に見える白い首や耳。
今は赤いように見える。
俺はどうしようもないほど幸せな気分になった。

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- ホワイトティーさん» ありがとうございます!嬉しいです、頑張りまする (2019年9月27日 17時) (レス) id: 792e13e06c (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトティー - 初見です!内容がめっちゃ好きです!!これからも楽しみに読ませてもらいますね! (2019年9月27日 1時) (レス) id: d142de45b5 (このIDを非表示/違反報告)
- ふむさん» ありがとうございます。気を付けます。アドバイス、ありがとうございます (2019年9月16日 8時) (レス) id: 792e13e06c (このIDを非表示/違反報告)
ふむ - 文を改行してくれると読みやすいと思います。 (2019年9月16日 0時) (レス) id: 16fda0fde4 (このIDを非表示/違反報告)
- かなとさん» ごめんなさい、気づきませんでした。ご指摘、ありがとうございます。これからもお願いします。 (2019年9月15日 22時) (レス) id: 792e13e06c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暇な洋介 | 作成日時:2019年9月14日 20時

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