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その日はそのままそらの家に泊まらせてもらった。
朝起きるとそらがベッドのそばで眠っていた。
ずっと私を心配してそばにいてくれたのだ。
 『そらごめんね、ありがとう』
そっとそらの髪を撫でる。
 そ「ん、、はよ、」
そらがゆっくりと頭を動かす。
 『ごめんね、おこしちゃった?』
 そ「そうじゃないよ、今起きた」
 『そっか、』
不意にインターフォンが鳴る。
そらがゆるゆると立ち上がる。
その間に連打されるインターフォン。
ドアを開け、そらがぶつぶつ言っているのが聞こえる。
 そ「A、えいちゃ、ん、あれ、寝ちゃった?」
私は咄嗟に寝たふりをした。
二人の声を背中で聞く。

 そ「えいちゃん、しつこいよ。
  今何時だと思ってんの」
 え「悪い、でもお前ら、学校あんだろ。
 早めに来た方がいいかと思って」
 そ「素直に言いなよ、Aが心配だったって。
  どうせ居ても立っても居られなかったんでしょ」
 え「うるせぇ、、」
 そ「大丈夫だよ、手ぇ出したりしないから」
そらの声が近づく。
 そ「A、えいちゃんがお迎えに来てくれたよ」
そらが私の肩を揺する。
 『うん、、』
私は赤い顔を隠して起き上がる。
 そ「まだ体調悪い?顔赤いよ?」
ニヤニヤしながらそらが顔を覗きこむ。
 『う、うるさい、大丈夫だから』
 え「A、帰るぞ。
  そら、ありがとう」
エイジ君は私の腕を引いてそらの家を後にした。

家に向かう途中、私は沈黙に耐えられず口を開いた。
 『エイジ君、、』
歩みを止めずにエイジ君が口を開く。
 え「A、お前の今の家はそらの家じゃないんだよ。
  今一緒に暮らしてる家族は俺なんだよ。
  だから、何かあったらちゃんと言えよ。
  言いづらくても、ゆっくりでいいから。
  多分今お前が悩んでることって、俺も絡んでるんだろ?
  だったら俺にもできることがあるだろ。
  お前は、お前にはそら達も、康太も、まいもいる。
  それに俺が一緒にいんじゃん」
エイジ君はゆっくり前を見たまま言った。


何でこの人はこう、泣きたくなるようなことを言うのだろう。

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- ホワイトティーさん» ありがとうございます!嬉しいです、頑張りまする (2019年9月27日 17時) (レス) id: 792e13e06c (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトティー - 初見です!内容がめっちゃ好きです!!これからも楽しみに読ませてもらいますね! (2019年9月27日 1時) (レス) id: d142de45b5 (このIDを非表示/違反報告)
- ふむさん» ありがとうございます。気を付けます。アドバイス、ありがとうございます (2019年9月16日 8時) (レス) id: 792e13e06c (このIDを非表示/違反報告)
ふむ - 文を改行してくれると読みやすいと思います。 (2019年9月16日 0時) (レス) id: 16fda0fde4 (このIDを非表示/違反報告)
- かなとさん» ごめんなさい、気づきませんでした。ご指摘、ありがとうございます。これからもお願いします。 (2019年9月15日 22時) (レス) id: 792e13e06c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暇な洋介 | 作成日時:2019年9月14日 20時

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