11 . 体が動きゃなんとかなる ページ13
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すっごい疲れてたんだ。いや、ホントに。
新人の女の子の教育係として昼勤を増やされたのはいいが、夜はサビ残で働かされ、
夕方になり、新人ちゃんが上がる時間になったのでタイムカードを切らせる。言わずもがな、私はサビ残だ。
「あ、あの……柴さん……」
『ん、どうした？なんか分からないことでも』
「っお世話に、なりました！！」
更衣室、柔らかい手が私の胸の谷間に勢いよく何かを挟み込む。え、なに、ごめんそういう店じゃないんだけど。
走り去っていった新人ちゃんから挟まれたものを取り出してよく見てみると、左端に小さくも大きくもない文字で"辞表"と書かれていた。
……惜しいな、最短記録は3日。1週間もっただけいい方か。
デブに辞表を見せると、太く汚い足で脛を蹴られ「君の指導方法が悪かったんだろう！これで何人目だ！？」と罵られる。怒り心頭、といった様子で暫く怒鳴り散らしていたハゲだったが、満足したのか立派な腹を揺らしながら帰っていった。
と、そんなことがあったから本当と書いてマジと読む程疲れていたのだ。暫く何もしたくない。
だがそんなことを思っても仕方がないので大人しく働き、朝1時にようやく帰り支度を始められた。支度が済んだタイミングで安藤くんが来て交代する。寝不足気味の顔は隈が酷かった。
普通に帰って普通に休んで普通に出勤、という流れのはずだったんだ。だが私は今迷っている。人生に？いや普通に道に。疲れすぎて自宅への道も分からなくなってしまったので途方に暮れながら暗い路地を歩いていると、前方から足音が聞こえてくる。音の感覚は極めて早く、息切れまで聞こえるとは、余程キツいランニングでもしているのか。音の方向を見つめていると、一人の男性が走ってきた。
瞬間、鼻を掠める鉄の匂いと断末魔。
「クソ、クソが！！お前もアイツらの仲間か！！！こんな所で死ねるかァァ"ァ"！！！！！」
男が懐からナイフを取り出す。それを構えてこちらに向かって走ってきた。
可哀想に、きっと休日出勤させられたサラリーマンだ。ほら目がイってる。分かるよ、休みなんて無いよな。
私が涙ぐんでいると、男性はさらにデカく叫んでナイフを振り上げた＿＿＿＿＿＿＿
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むーこ - またお返事が貰えるとは…！嬉しいですっっ！！ありがとうございます…！更新来てるの見るだけでテンションめっちゃ上がりました！これからもずっと応援してます！ (4月8日 13時) (
レス) id: 6b7afb9598 (このIDを非表示/違反報告)
惰眠の雑食(プロフ) - むーこさん» コメントありがとうございます！最近かなり更新頻度が減ってきていますが、こんな小説でも支えになれるということを聞けて嬉しいのでやる気出して書いていこうと思います！これからも応援よろしくお願いします👍 (3月30日 17時) (レス) id: 3cf3b068e7 (このIDを非表示/違反報告)
むーこ - 返信も嬉しかったです〜！ (3月24日 21時) (レス) id: 6b7afb9598 (このIDを非表示/違反報告)
むーこ - この小説、元気なくなった時に読むとすごく笑顔になれます！日常の支えです！素敵なお話の更新気長に待ってます！主様ありがとうございます！！ (3月24日 21時) (レス) id: 6b7afb9598 (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 回答ありがとうございます！イザナらしいですね！これからも更新頑張ってください！ (3月4日 21時) (レス) @page49 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惰眠の雑食 | 作成日時：2023年3月27日 0時
