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「……オイ、大丈夫かよ」
「大丈夫です……」
「いや大丈夫じゃねェだろ!」
目の前で書類の整理をしながら私の心配をしてくれているのは生徒会副会長、3年の中原中也先輩だ。
「余り1人で溜め込むなよ。」
「はい…」
コンコンっと扉がノックされた。
「失礼します。会長、書類のチェックお願いできますか?」
「あ、判りました。」
席を立ち、扉へと向かう。
「───A!!!」
中也先輩の叫び声が聞こえた。
気づいた頃には地面が近づいてきていた。
倒れたのだ。
思わず目を閉じ、これから来る鈍い痛みに備えた。
────が、痛みは全く来なかった。
「大丈夫か?!」
「ちゅう、や、せんぱい…?」
後ろから聞こえたのは中也先輩の声。
どうやら中也先輩が倒れる寸前で私を受け止めてくれたらしい。
「ありがとうございます…助かりました」
「……A、仕事は俺がやっとくから今日はもう帰れ」
「そういう訳には……」
「先輩命令な。悪ィ、書類そこ置いといてくれ」
扉から此方の様子を伺っていた生徒に云う。
その生徒も状況を察してくれたのか、書類を置いて戻った。
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リムル=テンペスト - 乱歩サンに良い子って言われたら出血多量で死にます (3月28日 14時) (レス) @page13 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 共犯、…共犯………あ"ぁ"… (1月10日 1時) (レス) @page13 id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ルウさん» あ、ありがとうございます…!(´;ω;`)嬉しいです!!モチベ爆上がりです!!!! (1月4日 17時) (レス) id: 2556ae6a4e (このIDを非表示/違反報告)
ルウ(プロフ) - この作品大好きになりました! これからも応援していますよ〜! (●o≧д≦)o頑張れェェェ♪ (1月3日 23時) (レス) id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆい | 作成日時:2023年12月24日 6時