11 ページ13
・
生徒会室に甘い匂いが漂う。
「…何してるんですか……江戸川先輩」
「んー?何ってお菓子食べてる。」
「其れは見たら判ります…。」
仕事をしている私の目の前で呑気にお菓子を頬張っているのは、3年の江戸川乱歩先輩だ。
彼は兎に角頭が善い。
更に
「だって教室で食べたら没収されちゃうからさ!」
「だからって此処で食べますか?」
彼は大の甘いもの好きで、生徒会室に教師が来ないことをいい事によく何かしらのお菓子を持って来て食べているのだ。
しかも私1人の時だけ。
「えー…じゃあA。口開けて?あーん」
「え??あ、あーん…?」
いきなりの事で脳が追いつかず、つい、江戸川先輩の云う通りにしてしまった。
「ん、善い子。」
────次の瞬間。口の中に甘い香りが広がった。
普段は見れない彼の目が開かれ、翡翠色の瞳が私を映す。
そして悪戯に微笑んだ。
「是でAも共犯だな!」
・
57人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リムル=テンペスト - 乱歩サンに良い子って言われたら出血多量で死にます (3月28日 14時) (レス) @page13 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 共犯、…共犯………あ"ぁ"… (1月10日 1時) (レス) @page13 id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ルウさん» あ、ありがとうございます…!(´;ω;`)嬉しいです!!モチベ爆上がりです!!!! (1月4日 17時) (レス) id: 2556ae6a4e (このIDを非表示/違反報告)
ルウ(プロフ) - この作品大好きになりました! これからも応援していますよ〜! (●o≧д≦)o頑張れェェェ♪ (1月3日 23時) (レス) id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆい | 作成日時:2023年12月24日 6時