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「フョードル先輩。」
「なんです?」
「約束と違います。」
そう云うと、彼は微笑んだ。
「いえ、彼は此処に来ますよ。」
言い切った。相当自信があるらしい。
「それはそれで…この状況は不味いのでは?」
「何が不味いんだい?」
思わず声を漏らしてしまった。
「こんな時間から2人して淫行かい?ねェ…Aちゃん。」
フョードル先輩の云う通り、本当に現れたのだ。
何処を探してもいなかった、太宰先輩が。
「本当に来た…フョードル先輩、ありがとうございます。離れていただいても?」
そう云うと、彼は不敵に笑う。
「何故離れる必要があるんです?貴方はもうぼくのでしょう?」
「はい??」
「……あぁ、真逆アレ、君がつけたのかい?」
「ふふふ…さぁ、どうでしょう?」
何だろう、2人共笑顔な筈なのに火花が散ってる。
「 フョードル先輩、巫山戯るのも程々にして下さい。太宰先輩、先生が呼んでいますので行きましょう。」
「えぇ…嫌だよ。どうせ又説教だろう?」
「10割自分のせいですからね。」
「……まァそれもそうだね。てことでフョードル?Aちゃんからそろそろ離れてくれるかい?」
「仕方がありませんね。ぼくもこの後用事がありますし」と云って私から離れた。
「それではAさん。約束はまた後日に」
それだけ云うと、足早に去っていった。
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リムル=テンペスト - 乱歩サンに良い子って言われたら出血多量で死にます (3月28日 14時) (レス) @page13 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 共犯、…共犯………あ"ぁ"… (1月10日 1時) (レス) @page13 id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ルウさん» あ、ありがとうございます…!(´;ω;`)嬉しいです!!モチベ爆上がりです!!!! (1月4日 17時) (レス) id: 2556ae6a4e (このIDを非表示/違反報告)
ルウ(プロフ) - この作品大好きになりました! これからも応援していますよ〜! (●o≧д≦)o頑張れェェェ♪ (1月3日 23時) (レス) id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆい | 作成日時:2023年12月24日 6時