TOP5になりましょうや的な？Ⅲ (ページ7)

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ジトーッページ7

ガッチさんって偶に遠回しなことするなぁ。
まあそういうの好きなんだけどね。
それで言えばあの洋画好きなんだよね。
キャストアウェイ。
I know what I have to do now, I’ve got to keep breathing……
なんだっけか？
あーえっと、んー？
ま、いっか。
そんなにセリフ丸々覚えたって意味ないな。
ベクトルが合えば十分。

　「っと…？」

病室に着く直前、うっしーのお母さんが出てくる。
会釈。

　「お帰りですか？」
母「はい。身辺も聞けましたし、なにより…」
　「…？」
母「頼れるお知り合いがいるみたいですから」
　「頼れる知り合い？」
母「…これからも、息子をお願いします」
　「＿＿っ、こちらこそ、よろしくお願いします！」
母「それでは、また」
　「うす！」

…本当にいい人だな。
さて、病室病室っと。

　「おいっす〜たでぇま」
牛「ん…ああA、お帰り」
　「なんだよ窓なんか見て、死期でも悟ったん？」
牛「病人に病院で不謹慎なこと言うな」
　「…ふ、ほらコーヒーやるよ」
牛「ん？ああ、ありがとう。なに、交渉でもしてえの？」
　「いや、それは“謝礼代“だよ」
牛「謝礼ぃ？誰から？」
　「ん〜……命の恩人からかな」
牛「恩人ﾝ？」

聞き返してばっかだなお前。
ちょっとは考えなさいよアンタ。

　「ま、それは置いといて。足の方はどーなった？看護師さんに話したんしょ？」
牛「ああ、うん。明日検査って。いい感じだったら早くて来週に退院もあるかも」
　「マジで？」
牛「うん。まあ俺轢かれた直後意識なかったし、軽傷で済んでたのかもな」
　「けーしょーね…」

人工呼吸されるまでキてたやつの言葉とは思えないな。
以前超出血されてた方ですよね？
大丈夫ですか？
サイヤ人ですか？

牛「…んだよ」
　「や…べぇつにぃ？」
牛「…それ、俺に嘘ついてハバネロ食わせた時と同じ顔してるぞ」
　「えぇ〜いや別に」
牛「報連相」
　「…ほうれん草は嫌いだ」
牛「それは野菜の話」
　「別に全部報連相しなくちゃいけない訳じゃぁねぇしぃ？」
牛「こんのクソガキャ…」
　「ﾋｭ、ヒューヒュー♪」
牛「お前のび太くらい誤魔化すの下手くそじゃね？」
　「違います〜これはルフィの誤魔化し方です〜」
牛「ぶっ飛ばすぞ」

ジト目とはこの事だな。
クマ×ジト目って破壊力高いな。
ある一定の人間には刺さるぞその表情。

牛「…お前コロコロ表情変わるな」
　「…いや、まあ、気持ちが顔に出る人間なんもんでな」

見た目詐称大学生め…。