TOP5になりましょうや的な？Ⅲ (ページ2)

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そういえば gt.side ページ2

ガ「はっ、は、はぁ、はあっ」

俺は今一生懸命に走っている。
駅からバス使えばそりゃ早いけどバスが出るまで15分とかなりある。
そんなの待ってられないくらいに俺は忙しなかった。
だってあんなの見たら、急いでくるしかないじゃん。

キー坊うっしー戻ったもどったよがっさんもどった記憶もどったよかったあああああああ

あまりにも嬉しい知らせに俺は涙が滲んだ。
うっしーの記憶が戻った。
その理由はきっとあの子、Aなんだろうね。
いつだって何かのきっかけをくれる。

ガ「はぁ、はあっ！はぁ」

息が苦しいけどそんなの構ってられない。
病院はもう目前。

入口に入って総合受付を通り過ぎ、廊下を荒い息で歩く。
冷たい空気が肺に入ってくる。
うわ、全然気にしなかったけど寒〜。
小児科を通り過ぎて咽喉科を通り抜けて売店の前を…

ん？
今見知った顔が…。

ガ「はぁ、はっ、A？」

やっぱり。
Aがいる。

「ん？あれ、ガッチさん」
キ「あ、ガッチさん！」
レ「お、来たんや」

二人も棚の隙間から顔を覗かせる。

ガ「さ、3人ここで何し、はぁ、てんの」
「昼飯買って…ってかすげえ息切れ。走ってきたん？」
ガ「うん、はぁ、ふーーっ。もお大丈夫。慌ててこっち来た」
「ガッチさん…うっしー戻ったよ」
ガ「よかった…ホント」
レ「俺らもめっちゃ心配したしな」
キ「ガッチさん水いる？買ってくよ」
ガ「あ、うん。買ってく」

俺は売店の中に入り、飲み物の扉を開ける。
水…水、と。

ガ「じゃあカゴ入れといて」
キ「ん」
ガ「…すっごい量のお菓子」
「病室でお菓子ドカ食いするんだと」
ガ「それ許されるの？」
レ「大丈夫でしょ」
キ「ガッチさんもなんか入れてよ」
ガ「俺も？」

促されたので仕方ない。
お菓子コーナーに向かい商品を見渡す。
ん〜何がいいかなぁチョコ系とかの……

ガ「＿＿＿＿あ」

ありふれた商品棚。
そこには1つのチップスの袋が陳列されていた。

『山椒柚子チップス』

それはあの日、彼が買っていたものだ。

「どれにしようか………あ、ガッチさんそれにすんの？それ美味いよ〜、うっしーにも勧めたんだけどさ〜」
ガ「そ、そうなんだ」
「ん、どしたの？なんか顔色悪ぃで」
ガ「あ〜、走って疲れたからさ」
「そか、ならええんやけど」

これを見るとふと思い出す。
あの日の見たくもない情景を。

俺の目の前の道路で
仲間が…仲間、が
な、かま………

　「＿＿＿ガッチさん！！」

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