TOP5になりましょうや的な？Ⅲ (ページ1)

今日:22 hit、昨日:48 hit、合計:6,789 hit

親という存在ページ1

待合室待合室…と。
ここら辺だったっけ。
総合受け付けの近く…あ、あった。
会計とか処方箋とか受け取るカウンターがあるのか。
待合室って言うても待機番号待つ為の座るとこって感じ？
うっしーのお母さん……。
あ、あの人。

…多分そうだ。
なんか雰囲気似てる。
後ろの方に座ってる。

「…あの」
？「…あ、はい？」

えー…なんて話すべきだ。
牛沢の知り合い？
いやいやいくら家族バレしてるとはいえそれは…。

そうだな。
もうマブダチだ。

「佐々木の知り合いです。そのー…お母さん、ですよね」
母「あ、そうです。息子がお世話に…」
「あ〜いえいえ！頭なんて下げないで下さい。こちらこそいつも仲良くして貰ってます」
母「…息子の、偶に話題に出るAさん…ですよね｣
「え」

よく…話題に出る？
マジ？アイツ自分の話親にまでしてんの？
正気か？

「あえ、そ、そうです。A、A本名名前です」

まさか自分の話を家族にまでしてるとは…。
なんか…嬉しいより驚きが勝つな。
そんなに生活の中に組み込んでくれてるなんて…。

母「その、息子は元気そうですか？」
「勿論…と言いたいところですけど、完全にという訳では無さそうです。体もかなり傷ついてますから」
母「そうですか…」
「…その、佐々木は今病室にいるので是非会って下さい。借りちゃっててすみません」
母「はい。ありがとうございます」

…礼儀正し。
流石って感じだな。
…さて、病室に戻る訳にもいかないし売店でヤツらと合流しますかね。

キ「レトさんコレとかは？」
レ「あー俺今それの気分ちゃうわ」

…何やってんだこいつら。

キ「あ、A。病室にいたんじゃないの？」
レ「せやで、わざわざ迎えにこんでもええで」
「いや、今うっしーのお母さんが病室行ったからこっち来た」
キ「あ、そうなんだ」
「…で、お前らなにしてんの？」

…カゴの中にはカフェオレやコーヒー、ジュースなど。
それに加えお菓子だと？

「なに、お前らパーティーでもするつもりなの？」
レ「え？ちゃうで。コレはうっしーと食うやつ」
キ「そんでこっちはうっしーと飲むやつ」
「ああそう……病室で食うもんには見えねえヤツばっかだな」
レ「やろ？やからこそ買うねん。うっしー暇やろうしな」
キ「賑やかしくらいがちょうどいい」

優しいな、この人らは本当に…。
仲間思いで気遣いが粋だ。

キ「で、こっちが俺らの昼飯」

取りだしたのはおにぎり。
流石コンビニ大抵あるな。