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「グリフィンドールの諸君、こんな天気のいい日に外にも出ず何をしているのかな?」
「あ、その、私たちはただ……」
「……気をつけたまえ、怪しまれますぞ? 何か、企みでもあるのかと」
『はーいわかりましたー!!』
びょいんと跳ねながら右手を上げ返事をするフォーリーに貴様絶対にわかっていないだろうと突っ込みたくなったが閉心術を使い気を落ち着ける。
せんせいばいばーいというフォーリーの明るい声を背に受けながらその場を後にした。
頼むからもう問題は起こさないで欲しいものだ。
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消灯時間をとっくに過ぎた頃、何かが地下室の扉を外側からカリカリとひっかく音が聞こえた。
「誰だ」
返事はない、代わりにカリカリと言う音がまだ続くばかりだった。
手にしていた羽ぺンを置き、それと入れ替わるように杖を手に持ち扉へと近づく。
静かに扉を開けると、そこには誰もいなかった、てっきり誰かの悪戯かと思ったのだが、ハッハッハッという誰かの洗い息が聞こえ警戒する。
ふと、その荒い息が自分の足元から聞こえているのにようやく気が付いた。
視線を下ろすと、そこには少し土埃に塗れ汚れていたシベリアンハスキーの子犬が座っていた。
「……なんだお前は」
きゃん、と鳴いた子犬は私のローブの裾を口に含むと、ぐいぐいとその小さな身体から出ているとは思えない程の力で私を引っ張り始めた。
「なんだ、どこへいく」
害意は無いようだったので、仕方なしにその子犬に導かれるまま進んでいくと、子犬は階段を登り禁じられた廊下へ続く扉の前で止まった。
……まさかな。
扉を開き、禁じられた廊下を通り抜け、フラッフィーがある部屋を静かに覗き込む。
……隠し扉が開かれていた。
きゅうん、子犬が寂しげに鼻を鳴らした。
ふと足元を見ると、床に降り積もった埃の上に4人分の小さな足跡が浮かび上がっているのに気がつく。
咄嗟に私は杖を振り職員達へ招集をかけた。
5分もしないうちにこの隠し扉の先にある試練に手を加えた職員達が集まったが、そこでただ1人、クィレルだけが現れなかった。
一足遅かったか。
ダンブルドアを先頭に私を含めた教員達は隠し扉の先へ降り立ち、そのまま張り巡らされた試練の間を無効化しつつ先へと進んでいく。
悪魔の罠の間には誰もいない、箒の間にも誰もいない、チェスの間で……傷だらけのまま倒れ伏すウィーズリーを見つけた。
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夢川(プロフ) - とーるさん» コメントありがとうございます。淫夢、くそみそネタに気づいてくれた方がいる事実にニコニコしている夢川です。亀更新になりますがこれからも淫夢やくそみそネタを突っ込むので、生暖かい目で見守ってくれたら嬉しいです。 (5月7日 18時) (
レス) id: f5c230c4ae (このIDを非表示/違反報告)
とーる(プロフ) - 主人公がすごく幸せそうで微笑ましいですね。この作品に巡り会えて本当に良かったです。ところで、作品の節々に淫夢、クソみそネタが見られるのですが、すごく好きなので嬉しいです。知らないなら、淫夢とかクソみそについては調べないでください。汚れてしまいます。 (5月7日 9時) (レス) @page38 id: 8f3ff0fe85 (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年3月27日 17時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
夢川(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます、とても健康的な生活ができていますね! 本番が程よく執筆できたら短編集も作成していきます! (2023年3月25日 22時) (レス) id: f5c230c4ae (このIDを非表示/違反報告)
夢川(プロフ) - ももなさん» コメントと応援ありがとうございます、短編集も本編が程よく執筆できたら作成しようと思います! (2023年3月25日 22時) (レス) id: f5c230c4ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢川 | 作成日時：2023年3月24日 7時
