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グオオォ、大気を揺るがす雄叫びをあげながらトロールが棍棒を振り下ろしてくる。
『プロテゴ・マキシマ!!』
杖を構え叫ぶと棍棒が私の額に触れるギリギリで半透明の光り輝く壁が現れトロールの攻撃を防いでくれた。
だが、余りにもトロールの一撃は重かった。
ずし、ずしとまるで自分に掛かっている重力だけが倍になっていく様に圧力が掛かる。
『ぐ、っぅ、うぅぁあ!!』
先程と同様横に飛ぶように避けるとプロテゴの守りがトロールの棍棒によって破られ、ついさっきまで私が立っていた場所は轟音と共に大きく沈んだ。
いやいやいやまてまてまて、なんだよこのトロール映画版より知性と攻撃力にバフが掛かってないか、もしかして映画版のトロールは知性と攻撃力にデバフが掛かっててこれが本来の強さなのか!?
ごろごろ、ローリングの要領でトロールから距離を置き姿勢を低くして見つめる。
するとトロールはどうしたのかおもむろに先程崩れ落ちた天井の瓦礫をその手に取った。
『……?』
なんだ、何をしてる?
トロールはポン、とその瓦礫を高く放り上げると、落ちてくるその瓦礫に向かって棍棒を……。
『っ、プーさんのホームランダービーってコト!??!?!』
まさかの攻撃方法に思わず突っ込んだせいで反応が少し遅れ、棍棒に打たれて粉々になった瓦礫の粒を防ぎ切る事ができなかった。
歪な形出来上がったプロテゴの間をすり抜けた瓦礫は私の頬、腕、脇腹、太腿に深くはないが浅くもない傷を作り上げる。
『いって……!!』
鋭い痛みに意識を持っていかれすこし油断した隙にトロールは私目掛けて棍棒を薙ぎ払う様に振ってきた。
それを咄嗟にプロテゴ・マキシマで防ごうとするが、横からの衝撃に齢11歳の身体は耐え切れずプロテゴと共に薙ぎ払われ壁に叩きつけられた。
『ぁ、あ゛ッ』
身体の中で何かが折れる様な音が聞こえた。
……人間には215本も骨があるのよ、肋骨の1〜2本くらい何よ!!と思って立ち上がるがやっぱり痛えもんは痛えし怖えもんは怖えので両足が子鹿の如くガタガタブルブルと震える。
心臓が鼓動を打つたびに痛みがジンジンと身体を駆け巡り、正直泣きそうになった。
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夢川(プロフ) - とーるさん» コメントありがとうございます。淫夢、くそみそネタに気づいてくれた方がいる事実にニコニコしている夢川です。亀更新になりますがこれからも淫夢やくそみそネタを突っ込むので、生暖かい目で見守ってくれたら嬉しいです。 (2023年5月7日 18時) (
レス) id: f5c230c4ae (このIDを非表示/違反報告)
とーる(プロフ) - 主人公がすごく幸せそうで微笑ましいですね。この作品に巡り会えて本当に良かったです。ところで、作品の節々に淫夢、クソみそネタが見られるのですが、すごく好きなので嬉しいです。知らないなら、淫夢とかクソみそについては調べないでください。汚れてしまいます。 (2023年5月7日 9時) (レス) @page38 id: 8f3ff0fe85 (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年3月27日 17時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
夢川(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます、とても健康的な生活ができていますね! 本番が程よく執筆できたら短編集も作成していきます! (2023年3月25日 22時) (レス) id: f5c230c4ae (このIDを非表示/違反報告)
夢川(プロフ) - ももなさん» コメントと応援ありがとうございます、短編集も本編が程よく執筆できたら作成しようと思います! (2023年3月25日 22時) (レス) id: f5c230c4ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢川 | 作成日時：2023年3月24日 7時
