旅先が決まりました 3 (ページ19)

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ダ｢僕の前では弱み見せて欲しいな｣

貴｢弱み見せてる暇があるなら特訓しますよ。私は｣

そう言って僕の腕から抜けてそのまま手を握ってくれた
細い指がどこか冷たさを感じた。

貴｢さ、ダイゴさん。｣

そして僕の手を引く。思ったよりも力が強い彼女は
僕を軽々と引き歩く。

ダ｢……｣

その後は何も話さずにホテルの前まで着いてしまった。
今は何も話さない方がいいのかもしれない。

貴｢着きましたね。……私はこれで失礼します。｣

そう言って彼女はラティオスを出して飛び去った
おやすみも言えないままだったので少し後悔した

ダ｢…寝よう。｣

僕は部屋に戻り夢の世界へと飛び立った

〜A視点〜

貴｢助けなんてあんまり要らないかな｣

空を飛びながら私はぼそりと呟く。今の時間ほとんど
街は煌めいておらず寝静まっている。

貴｢……｣

別に彼のことは嫌いではない。むしろ大好きな人だ
結婚を前提に付き合い始めたとは言え、これは
私たち家族の問題だ。

貴｢首を突っ込む必要は無いと思うな…｣

きっとその意味で彼は言った訳じゃないかもしれないが
私はそう聞こえてしまう。

貴｢ねぇラティオス…私さ…カロスに行って
全て終わらせた後…遠くに旅に出ようと思うんだ｣