検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:20,228 hit

その思い付きはいつも突然に ページ6

「A、起きてる?」

『勘右衛門?何かあったの?』



まだ陽も昇り始めた頃。

私の部屋に勘右衛門が訪れた。



「学園長が、生徒全員を集めろだって。きっと、また変な思い付きだよ…」

『突然の思い付きかぁ。わかったよ。準備が終わったらすぐに向かう』



んじゃ、それだけ。
勘右衛門は引き戸を開けることなく、去って行った。





_______



「諸君!よくぞ集まってくれた!



今回は、文化祭をしようと思う!」


「「「ええぇぇ!?」」」



拡声器を持ち、台に上がった学園長先生は文化祭の提案をする。

当然、その声に驚きと困惑が返ってくるのは当たり前で。

なぜなら、



「学園長先生。ついこの間も文化祭をしたではありませんか」



生徒を代表したかのように、立花先輩が声をあげた。

その言葉に、学園長先生はフッと笑う。



「先日行ったのは、文化祭という名目ではあったが、それは儂のデートをカモフラージュするためじゃ」


「と言いますと?」


「今回の文化祭も沢山の者を呼ぼうとしておる。その者達に、どの委員会の出店が1番優れていたかを投票してもらうのじゃ!」


「なるほど…」



各々が納得し始めた頃。

きり丸がひっそりと手を挙げた。



「あの〜、因みに優勝賞品とかって…」


「あぁ、勿論出るぞ。

優勝賞品は…」



下級生、主に一年は組の方からゴクンと、息を呑む音が聞こえる。



「まぁ、考えておくわい」



生徒の過半数がずっこけるわけで。

多分、学園長先生も考えていなかったのだろう。

本番は明後日!諸君の健闘を祈るぞ!と言い放ち、煙玉を爆発させて消えた。


今回も委員会対抗。

みんな楽しそうだし、いいとするか。



「伝七、兵太夫、藤内、喜八郎、A。早速作戦会議だ。」



元気よく駆けていく伝七と兵太夫と藤内。

その後ろを、喜八郎と一緒にのんびり歩いて行った。





.

その出店案は先輩らしい→←その理由は直接言わない



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
42人がお気に入り
設定タグ:忍たま , 鉢屋三郎 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - とてもおもしろいです。続きが気になります! (2019年1月20日 15時) (レス) id: b278546180 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - hina hihoho2さん» ゆっくりしていってね (2018年10月20日 22時) (レス) id: 47a6f04f33 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます!! (2018年10月20日 22時) (レス) id: 47a6f04f33 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - とても面白いです!! (2018年10月17日 12時) (レス) id: d085377e62 (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - どうもー!ひほほでーす!気になって来てしまった…。 (2018年10月10日 20時) (レス) id: 74a6d1071f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2018年8月13日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。