3、アムロトオル ページ3
｢ん゛んっ！ねぇ…何なの？｣
｢はい？何、とは？｣
｢しらばっくれない。ていうか、そのキャラやめて……調子狂うじゃんか…｣
｢嫌だなぁ、キャラなんかじゃないですよ｣
｢…っ！ぅおーい！！嘘つきもいい加減にしろ！君の " 車の中 " だからもういいでしょうが！！｣
眩しすぎて目を瞑りたくなるキラキラスマイルに耐えきれず、年甲斐もなくつい叫んでしまった。
バンバン！と自分の太ももを叩いて抗議をすれば、運転席の彼は可笑しそうに笑う。
笑い事じゃない。
はぁ…と、本日何度目かのため息を零して窓の外へ視線を移した。
結局。
私が喫茶店から1人逃げ去るよりも早く、仕事を終えたらしいアムロトオルに引き摺られるまま車に押し込められ……今に至る。
それもこれもコーヒーが美味しいのが悪い。お代わりまでしっかり味わってしまったから。くそぅ、私のバカ。
ぼんやりしていれば、ついさっきの出来事を思い返していて…
" デート " って本気じゃないよね？どうせ事件か何かだろ。
いや、それ以前に。
｢ちょっと聞きたいんだけどさ、アムロサン？｣
｢その呼び方ムズムズしますね｣
｢んー？じゃあ……トオルクン。｣
私が『トオルクン』と口に出した直後、ちょうど赤信号で車を止めた彼が凄い勢いで私の方へ顔を向けた。
その表情は " トオルクン " の笑顔なんかじゃなくて。
｢は？｣
｢え？……えぇ？ちょっと、なんでめちゃくちゃ睨んでんの？？急にトオルクンのキャラ崩れて……あ！！私に名前で呼ばれるのそんなに嫌なのか！くそ！！なんでだよ、このパツキン童顔怪力ゴリラ！！！｣
｢誰がゴリラだ。車から引き摺り降ろすぞ｣
｢ええ、私これでも忙しいんですよ。さっさと降ろしてくれ｣
｢絶対に嫌ですね｣
｢なんで突然アムロトオルに戻るのよ｣
｢……｣
｢スルーかい。はぁ……いいよ、もうその辺で降ろして｣
面倒くさくなった私は、しっしと適当に手をヒラつかせ、カバンからスマホを取り出す。
そもそも、だ。
私があの喫茶店に行ったのは『今すぐ喫茶ポアロに来い』と有無を言わせぬ電話があったから。
電話の相手はもちろん、今この車を運転しているポアロのウェイター " 安室透 " ……もとい、警察学校同期の " 降谷零 " 。
｢班長に迎えに来てもらお…｣
｢ダメ｣
｢はい？｣
｢嫌だ。｣
いや？
何で？
呆然とするうち、ナチュラルに手からスマホを奪われていて思わず舌打ちをする。
流石公安。手癖悪いな。腹立つ。
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re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、有難いお言葉、本当にありがとうございます(;-;)とっても嬉しいです！なんとか完結できるように！のんびり頑張りますので、ぜひ今後もお付き合い下さい(*^^*)寒い日が続きますが、樹菜さんもご自愛くださいね✨ (2022年12月24日 7時) (
レス) @page11 id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
樹菜(プロフ) - この作品すごく楽しみにしてるので、消さないで欲しいです（т-т）ゆっくりでもいいので更新楽しみにしてます!!ここ数日寒いのでお身体に気をつけて頑張ってくださいね( *´꒳`*) (2022年12月23日 15時) (レス) @page26 id: d9d95eb8b3 (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、またコメントありがとうございます…！✨他の作品も読んで下さっているのですか…！わー！本当に嬉しいです…😭✨ありがとうございます！完結目指して、これからも更新頑張りますので、是非最後までお付き合い下さい！(*^^*)✨ (2022年12月11日 6時) (レス) id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
樹菜(プロフ) - 更新ありがとうございます！reさんの他の作品も楽しく読ませて貰ってます！このお話大好きなのでこれからも待ってます!! (2022年12月10日 18時) (レス) @page20 id: d9d95eb8b3 (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、コメントありがとうございます！✨久しぶりの更新になってしまって、本当にすみません💦久々すぎて需要も無いかなと思っていたので、本当に嬉しいです…！励みになります😭✨更新頑張りますね！ (2022年12月6日 6時) (レス) @page15 id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：re
| 作成日時：2022年6月30日 13時
