29、叶えない恋2 ページ29
｢はぁー？！両片思い？！Aもゼロが好きだった、ってマジかよ…｣
｢班長、声がでけぇ｣
『す、すまん。いや、だって…』と呟いた班長は、盛大なため息をついて頭を抱えた。
ん〜分かるよ、その気持ち。
クスクスと笑った俺は、アイスコーヒーを喉に流し込む。
昼前の、まだ空席の目立つ喫茶店…あ、降谷ちゃんとこのバイト先じゃないよ。
警察官の男4人でテーブルを囲むと、めちゃくちゃむさ苦しい。あー、ここにAちゃんが居ればなぁ〜と、噂の彼女のことを考えた。
…今頃くしゃみでもしてんのかな。
｢で、でも、お互い好きなんだったら簡単にくっつけられるんじゃねぇか？｣
｢と思うっしょ？それがさ、あの2人厄介で…たぶん一筋縄じゃいかねぇのよ〜｣
ため息混じりに呟けば、同意するように頷く陣平ちゃんと諸伏ちゃん。
ちなみに、諸伏ちゃんへ連絡入れたらすぐ来てくれた。ナイス。休みで良かった。
俺達の様子をみた班長が首を傾げて
｢" 厄介 " …？｣
｢あぁ。2人揃って告白する気無し｣
｢はぁ？嘘だろ…？なんだそれ…｣
再び頭を抱える班長。うん、分かる分かる。
｢はぁ…。なんかさ…怖くて連絡出来ねぇんだけど。俺、Aちゃんに嫌われたかな…｣
新着の無いメッセージアプリを開いて、文字を打つことなく項垂れる。
嫌われる事をした自覚があるからこそ、怖い。
彼女に連絡を入れようとするだけでこんなに悩むのは…初めてで。
｢大丈夫。萩原だけを悪者にはしないよ｣
｢あぁ。なんかあった時は3人同罪だな｣
｢その辺の詳しい事情は知らんが、そもそも昨日ゼロに連絡入れたのは俺だからな。…まぁ、4人同罪ってところだろ｣
隣に座る陣平ちゃんが背中を叩いてくれて、泣きそう。あったけぇな。
｢…みんな優しいねぇ｣
｢当たり前だろ！告白する気がねぇゼロに何年振り回されてると思ってんだ。俺達｣
｢その通り｣
降谷ちゃんの片思いは、警察学校時代から続く。
(もしかして、彼女のこと好きなんじゃねぇの？)と勘づいた俺達が尋問して、無理やり聞き出すことに成功。
しかし『Aには絶対に言うな』の一点張りで……今に至る。
それもこれも、彼女の気持ちを知らなかったからで…って、Aちゃん " 好き" を隠すの上手くない？！
｢今まではさ。降谷ちゃんを尊重して、くっつけるのは諦めてたのに…まさかの両片思いって！！｣
｢Aも拗らせてたとはな。ありゃゼロ以上だろ。…めんどくせぇ2人｣
ほんとにな！！
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re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、有難いお言葉、本当にありがとうございます(;-;)とっても嬉しいです！なんとか完結できるように！のんびり頑張りますので、ぜひ今後もお付き合い下さい(*^^*)寒い日が続きますが、樹菜さんもご自愛くださいね✨ (2022年12月24日 7時) (
レス) @page11 id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
樹菜(プロフ) - この作品すごく楽しみにしてるので、消さないで欲しいです（т-т）ゆっくりでもいいので更新楽しみにしてます!!ここ数日寒いのでお身体に気をつけて頑張ってくださいね( *´꒳`*) (2022年12月23日 15時) (レス) @page26 id: d9d95eb8b3 (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、またコメントありがとうございます…！✨他の作品も読んで下さっているのですか…！わー！本当に嬉しいです…😭✨ありがとうございます！完結目指して、これからも更新頑張りますので、是非最後までお付き合い下さい！(*^^*)✨ (2022年12月11日 6時) (レス) id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
樹菜(プロフ) - 更新ありがとうございます！reさんの他の作品も楽しく読ませて貰ってます！このお話大好きなのでこれからも待ってます!! (2022年12月10日 18時) (レス) @page20 id: d9d95eb8b3 (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - 樹菜さん» 樹菜さん、コメントありがとうございます！✨久しぶりの更新になってしまって、本当にすみません💦久々すぎて需要も無いかなと思っていたので、本当に嬉しいです…！励みになります😭✨更新頑張りますね！ (2022年12月6日 6時) (レス) @page15 id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：re
| 作成日時：2022年6月30日 13時
