第四話 ページ5
肩で息をして、おもいっきり吸って、吐いてを繰り返す。
やっと落ち着いたと思ったら、目の前にいる女性が口を開いた。
「サンドイッチが食べたかった」
その言葉は、自分にとって衝撃的なものだった。殺したかった、とか、僕に恨みとか殺意があったからだと思ってたけど、全く違った。なんとも下らなくて、純粋な理由。
「首締めたら出してくれるかなって思って」
ニコニコと微笑んでいるが、さらっと怖い事を言っている。なんで首締めたら出してくれると思ったんだろう。普通に言えば奢ってくれる人がいるかもしれないのに。それに、僕がサンドイッチを持っていなかったら、きっと死んでた。
ついさっきの事を思い出すと、顔がどんどん青くなる気がした。それを沈めるようにまた息を吐く。
それを見かねたのか、「大丈夫？」と顔を覗いてきたけど、それに対して、僕は冷たく頷くだけだった。
「ねぇ、早くサンドイッチ」
その言葉の続きは分かる。早くサンドイッチをちょうだいと言いたいのだろう。元々は行きながら少し食べるつもりだったけど、まあ、いいや。
僕はそれに答えるように、座っていた身体をお越し、ロッカーへ向かった。少しふらっとしたが、すぐ治ったためその現象には無視をした。
ロッカーを専用の鍵で開け、鞄の中を探る。少しすると、手にガサッとした、ビニール袋の感触があった。それを素早く取りだして、女性の手に渡した。
これを見た女性は、明るく笑い、嬉しそうに頬張っていた。
見ていた目をふいっと逸らし、ロッカーを見やる。まだエプロンを外していない事に気づき、視線をエプロンに向ける。向けると同時に紐を解き、ロッカーの中に片付ける。代わりに中に入っていた小さめのポーチを取り出し、食べ終わった袋をポケットに入れているこの女性を放ってここから出ようとした。
扉に手をかけた時、後ろから声があった。反射的に声があった方に振り向いてしまう。
「私も一緒に行きたい」
返答に少し迷ったが、一応「いいよ」と答える。いやと言っても不機嫌そうな顔をしながら勝手に着いてくるのが目に見えていたからだ。
女性は「やった」とまた嬉しそうに微笑んで、すぐそこにあったリュックを持って僕の元に来た。
それを確認して、扉を閉め鍵を回した。
＊＊＊＊＊
*今更ながら柴田 春くんの紹介です。
柴田 春
バイトではAの後輩にあたる存在。
見た目とは反して真面目で物覚えがいい。たまにAと飲みに行く時も。
続く
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猫うどん@サブ垢 - 紅茶さん» 誰か一人は気付いてしまうんだろうなーとは思ってたんですがやっぱりですか笑そんなそんな、紅茶のコメント見て思わずクスッと笑ってしまいましたよ。コメントが来たのが嬉しいというのもあったんですがねw (2018年10月3日 17時) (
レス) id: 1f025c66ed (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - 猫うどんさん» まじすかww 望結ちゃんのお名前を見た時は目がｶｯ!!ってなりましたわw そしてこんなしょうもねえコメントにレスを頂けるとは…ありがとうございます笑 (2018年10月2日 23時) (レス) id: 3a874cc5aa (このIDを非表示/違反報告)
猫うどん - 紅茶さん» 決して入野 自由さん(声優)の名前をパクった訳ではありませんよ？うん、ね？(これで声優さん知らないとかだったら恥ずかしくて泣く)← いやいや、おふざけカモン！って感じでやってるんで大丈夫ですよ（＾ω＾） (2018年10月2日 21時) (レス) id: 5a4dfc30d2 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - 入野望結…ｲﾘﾉﾐﾕ…( ﾟдﾟ)ﾊｯ!(((すいませんふざけましたm(_ _)m (2018年10月2日 15時) (レス) id: 3a874cc5aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃらめる(犬うどん) x他1人 | 作者ホームページ：http
作成日時：2018年9月30日 17時
