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日向side
〈ストロベリータワー〉
九頭龍｢な、なんで開くんだよッ！？｣
田中｢バ、バカなッ･･･チェーンはどこに消えたのだ！？｣
七海｢ちょっと待って･･･おかしいのはそれだけじゃないよ｣
日向｢そうだ･･･それ以前に･･･こんなのどう考えてもおかしいよな？｣
終里｢おかしいって何が･･････あれ？そう言や、この景色ってマスカットタワーの時とまるで一緒じゃねーか？｣
A『うん･･･そうだね。私達がさっきまでいたマスカットタワーでは･･･弐大の死体は”奥の扉の前”にあったはずなの･･･』
日向｢だから俺達がイチゴ回廊から入ったら、死体は開いた扉のすぐ前にあるはずなのに･･･どうして･･･そうじゃないんだ？｣
左右田｢しかも･･･オレが分解した時に置いた部品やらまで、律儀にそのまんま移動してるぜ･･･｣
七海｢それに、移動したのは死体だけじゃないよ。倒れた柱や床のオイルの跡まで･･･そっくりそのまま移動しちゃってるみたいだよ･･･｣
ブドウ回廊から入った時とまったく同じ光景･･･それって、つまり･･･
さっきのマスカットタワーで、現場に散乱していたすべての物が･･･
180度回転するように･･･逆側に移動したって事だよな？
こんなの･･･床が180度回転したとしか考えられないけど･･･そういう事なのか？
いや･･･きっとそれだけじゃない。ここにはもっと壮大な謎がありそうな気がする･･･
もしかしたら･･･俺達は考え直す必要があるのかもしれない･･･
狛枝｢消えてしまったチェーン･･･それに、2つのタワーを行き来した時の違和感･･･うん、思った通りだね。やっぱり確認に来て正解だったみたいだ｣
日向｢思った通りって事は･･･じゃあ、お前にはこの謎が･･･｣
狛枝｢謎が解けているのは･･･ボクだけじゃない。Aだって解けてるはずだよ･･･ね？A｣
A『･････････』
ま、また何か考えてる･･･
狛枝｢A！｣
狛枝はAの腕を掴んだ
A『･･････！あ、ごめん･･･』
狛枝｢何をそんなに考えてるの？Aにはもう謎が解けてるんでしょ？｣
A『う、うん･･･』
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作者名：メロン | 作成日時：2024年2月14日 7時
