おもしれーオタク【宮侑】

24話 ページ25

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角名「もうちょっと待ってて」

『えーなんで、もう10分くらい待ってるやん』

放課後、美咲は部活に行って、今日は男バレの練習がお休みらしいので、特に何もない私は早々に帰ろうとした。

しかし角名くんに止められて、教室で二人ずっと何かを待っている。何なのかは教えてくれない。

角名「用事がある奴がいるの、俺じゃないけど」

『何それ…』

机の上にカバンを枕のようにしてだらんとしていると、教室に足音が近づいてきた

お？やっと来たか？なんだろう、告白かな、即お断りするけど

そして次の瞬間、扉の外に立ち止まったその姿を見て、私は目を丸くした

ガラガラと扉を開けて入ってきたのは

お………推し！？！？！？！？

そしてそのままこっちへ向かってくる。

えっちょ、待て待て待て待て

侑「あの、今日、一緒に帰りませんか」

『…え…？』

推しの口から出たのは衝撃の一言。待ってくれ、ちょっと待ってくれ処理しきれない

バッと角名くんの方を見ると「じゃあね、Aさん」と教室を出ていってしまった

まさかこれ！？待ってたの推し！？

侑「…あかん…？」

ああっそんな捨てられた子犬みたいな目で見つめないで…！！(オタクフィルター)

『あっいや、全然大丈夫やで！』

というか方向一緒か？大丈夫か？というかなんで私…？

侑「よかった、ほな帰ろか」

『う、うん』

そして二人で教室を出た。

私、こんな急なイベント耐えられるのだろうか…

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