貴方の愛をください。【及川徹】 (ページ8)

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愛7 ページ8

昔から変わらない。

母さんは私を見れば何かと理由をつけて叱りつけてきた。

父さんがいたら今頃幸せだったのかなぁ

『･･･私って愛されたこと無いよね』

昔父さんと遊んでた公園で一人呟く。

『ってゆーか、私なんで及川なんかの事で怒ってんだろ』

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それにしても、寒い。

いくら9月だからと言っても夜は冷える

カッターシャツonlyの制服の私には寒い。

『帰ろうかな･･････いや、絶対帰らない』

『･･･ｯさっぶ』

「なにしてんの？」

そこに立っていたのは

『及川･･･』

及川でした。

及川「！？寒いでしょ！なんでそんな薄着なのさ！」

『･･･母さんと喧嘩して家飛び出してきたから』

及川「家帰ろう？俺送るよ」

『いいよ。今帰っても母さん仕事でイライラしてるし』

『及川が来たら･･･及川が貶されるよ』

及川「･･･帰りたくないんでしょ」

グサッ

そうだよ。帰りたくない。

だって家でも私の居場所は無いの

学校でも。どこでも私の居場所なんてない。

母さんにつべこべ言われるくらいなら一人でいた方が楽。

『そうだよ』

及川「･･･着いてきて」

及川は冷たくなった私の手を掴んで歩き出した