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志麻さんの事は、好きだ。....きっと、好きだからこそ、だ。こんなに怖がってしまうのは。
返事が無いのにずっと一番上にあるそのトーク画面に、私の脳はどうしても前の記憶を思い起こす。
本心を隠さずに曝け出せていたと、思っていた。実際最初はそうだった。
....いつの間にか、出来なくなっていた。喉につっかえて、なんとか絞り出した言葉も、ちゃんと届かずにはぐらかされた。受け止めてもらえなかった。
また、同じ結末が待っているんじゃないのか。
....もう続けざまに傷付いて、感覚が麻痺してしまったのだろうか。
身体中を巡る血液が冷たくなったような、四肢の先から全身が冷え固まっていくような。そんな傷付いた自分を、傍観しているかのような。....冷めきった感覚を覚えていた。
逆に普段よりもずっと冷静になっているのではないかと思える感覚に陥りながら、無心で足を動かして電車を降り、駅から自宅までの道を歩く。
暗い道を歩きながら、いろんな事を思い出していた。スライドショーみたいに、過去の傷付いた記憶だけが切り取られて通り抜けていった。
その大半が、千羅くんとの思い出だった。
私は多分、求められたい。必要としてほしい。好きだと言ってほしい。でも、言えない。依存だと否定されるのが、怖い。自分でもこれが本物の愛情かどうかなんてやっぱりまだ分からないから....言えない。
だから、受け止めるよって、態度で示してほしい。でも、触れられたくない。＿＿そういう愛情表現は、まだ信じられる気がしない。
「....馬鹿みたい、」
がちゃりと玄関の鍵を開けて、家に入る。
吹っ切れた。千羅くんの事は、嫌いになった。そのはずなのに。....だから、だろうか。
深々と残された傷だけが今も残っている。ふとした時にズキズキと痛んで＿＿関係ない志麻さんまでもを巻き込んでいるのが、とにかく嫌だ。苦しい。....でも、この傷がどうすれば癒えるのか、わからない。ただただ痛みに耐えるしか、出来ない。
そんな時。スマートフォンが振動してメッセージが届いた事を伝える。
送り主は、志麻さんだった。
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らぱん( ･×･ )(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます！ (2020年1月11日 19時) (
レス) id: 4213176f5b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - らぱん( ･×･ )さん» はい！了解です！待ってます！ (2020年1月10日 20時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
らぱん( ･×･ )(プロフ) - ちょこさん» 読了ありがとうございます！後日談とは違いますが、続きに位置するお話もありますのでよろしければ....来年夏に更新再開する予定ですのでお待ちいただけたらと思います！ (2019年12月30日 18時) (レス) id: 4213176f5b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2019年12月30日 2時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
らぱん( ･×･ )(プロフ) - ぺるはむさん» 最後までありがとうございました！次も宜しければ読んでください！(*´ｰ`) (2019年7月7日 16時) (レス) id: 4213176f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らぱん( ･×･ ) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=d9fece3f785bc7d3ebaeeecd6103e95f...
作成日時：2019年6月19日 22時
