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形ばかりの始業式の後、当然廊下や教室はざわついていた。
そのざわつきが、全部折原先生の話題に聞こえて、勝手に1人で焦っていた。

....駄目駄目、落ち着かないと。今日一番頑張らなきゃいけないのはこの後だ。そう言い聞かせながら席に着いた。



「改めまして、折原 千羅です。今年1年間よろしくお願いします。この学校の事は2年間通ってる皆の方がよく知ってると思うんで、先生がわからへん事があった時なんかは助けて貰えると嬉しいです。」



クラスの皆の前で、先生が軽く微笑む。....目が合ってなくてこんなにドキドキするのに、さっきは私よく耐えられたな....いや、死ぬんじゃないかってくらい心臓バクバク言ってたけど。

そうしてざわつく教室に、「はいはい、静かにしてな〜さっさとやる事終わらせて帰ろうな」と声を掛ける。



「じゃあ早速だけど、今日やる事は1つあります。....まぁ3年生やし大体わかってると思うけど、クラス内での役割分担を決めてもらいます。....まず、クラス委員ね....」



説明をしながら黒板にチョークで役員とその人数を書いていく先生。....思ったより可愛らしい字を書くんだな....なんて一瞬考えて、はっと我に返った。そんなこと考えてる場合じゃない。


そう、これこそ今日の一大イベント。....教科担当決めだ。



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作者名:らぱん( ・×・ ) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=d9fece3f785bc7d3ebaeeecd6103e95f...  
作成日時:2019年2月23日 17時

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