85話 ページ6
「義勇!気にしていないから大丈夫だよ。それよりも君、さっきので頭が回っているだろうから暴れないで。」
少し苛立っている義勇と、地面で頭をぶつけていた子供それぞれを落ち着かせるようにそう言う。
子供「あっちいけ!だっ誰にも鍵は渡さない。拷問されたって絶対に!あれはもう次で壊れる!」
時「拷問の訓練受けてるの?大人だって殆ど耐えられないのに君は無理だよ。度を超えて頭が悪い子みたいだね。
君がそうやってくだらないことをぐだぐだぐだぐだ言っている間に何人死ぬと思っているわけ?」
子供「!?」
時「柱の邪魔をするっていうのはそういうことだよ。柱の時間と君たちの時間は全く価値が違う。少し考えれば分かるよね?
刀鍛冶は戦えない人の命を救えない。武器を作るしか能がないから。」
時透君の気迫に声を挟まず聞いていたが、随分な物言いに流石に口を挟もうとすると義勇が先に動く。
義「時透、その辺にしておけ。」
時「何故ですか?俺は何か間違ったことを言いましたか?」
「間違ってないよ。でも正しくもない。」
義勇に続いてそう言っても理解できない様で首を傾げている。
「刀鍛冶だって重要な仕事だよ。刀がなければ私たちは鬼を倒すのが難しい。鬼滅を支えてくれる技術を持っている人たちなんだから。
それに、時透君が言っている事も分かるけどだからって誰かの思いを踏みにじっていい理由にはならないよ。」
時「よく、わからないです。」
「いつかきっと分かるよ。その時になって後悔しない様に、今の話を心に留めて今日のところは宿に戻ってくれないかな。」
そう言って頭を撫でると時透君は少し困った様な顔をして、渋々ながら帰っていった。
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ゆっきー(プロフ) - るぅりさん» ありがとうございます! (2019年10月4日 22時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - むぎさん» ありがとうございます!また更新していきますので是非よろしくお願い致します。 (2019年10月4日 22時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - ぴーさん» ありがとうございます!長らくお待たせ致しましたがまた更新していきますのでお時間ある時にでもお読みいただければ幸いです。 (2019年10月4日 22時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
るぅり - 最高です (2019年7月16日 22時) (レス) id: 9495e3f6a2 (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - 好きすぎて頭から竹が生えそうです←なんでだよ 早く続きが読みたいいいいい (2019年7月9日 11時) (レス) id: 347b9314c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆっきー | 作成日時:2019年5月30日 18時