検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:172,419 hit

85話 ページ6

「義勇!気にしていないから大丈夫だよ。それよりも君、さっきので頭が回っているだろうから暴れないで。」





少し苛立っている義勇と、地面で頭をぶつけていた子供それぞれを落ち着かせるようにそう言う。






子供「あっちいけ!だっ誰にも鍵は渡さない。拷問されたって絶対に!あれはもう次で壊れる!」








時「拷問の訓練受けてるの?大人だって殆ど耐えられないのに君は無理だよ。度を超えて頭が悪い子みたいだね。





君がそうやってくだらないことをぐだぐだぐだぐだ言っている間に何人死ぬと思っているわけ?」







子供「!?」







時「柱の邪魔をするっていうのはそういうことだよ。柱の時間と君たちの時間は全く価値が違う。少し考えれば分かるよね?




刀鍛冶は戦えない人の命を救えない。武器を作るしか能がないから。」








時透君の気迫に声を挟まず聞いていたが、随分な物言いに流石に口を挟もうとすると義勇が先に動く。





義「時透、その辺にしておけ。」







時「何故ですか?俺は何か間違ったことを言いましたか?」








「間違ってないよ。でも正しくもない。」







義勇に続いてそう言っても理解できない様で首を傾げている。








「刀鍛冶だって重要な仕事だよ。刀がなければ私たちは鬼を倒すのが難しい。鬼滅を支えてくれる技術を持っている人たちなんだから。





それに、時透君が言っている事も分かるけどだからって誰かの思いを踏みにじっていい理由にはならないよ。」







時「よく、わからないです。」







「いつかきっと分かるよ。その時になって後悔しない様に、今の話を心に留めて今日のところは宿に戻ってくれないかな。」







そう言って頭を撫でると時透君は少し困った様な顔をして、渋々ながら帰っていった。

86話→←84話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (126 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
373人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 時透無一郎   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆっきー(プロフ) - るぅりさん» ありがとうございます! (2019年10月4日 22時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - むぎさん» ありがとうございます!また更新していきますので是非よろしくお願い致します。 (2019年10月4日 22時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - ぴーさん» ありがとうございます!長らくお待たせ致しましたがまた更新していきますのでお時間ある時にでもお読みいただければ幸いです。 (2019年10月4日 22時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
るぅり - 最高です (2019年7月16日 22時) (レス) id: 9495e3f6a2 (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - 好きすぎて頭から竹が生えそうです←なんでだよ 早く続きが読みたいいいいい (2019年7月9日 11時) (レス) id: 347b9314c1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆっきー | 作成日時:2019年5月30日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。