意気地無しな先輩 ページ42
syp side
kn「あ、ショッピ君！急に一緒に呑みませんかってどうしたねん」
syp「あー…ちょっと色々ありまして、とりあえず店入りません？」
kn「まぁせやな！」
俺はバイトが終わった後、コネシマさんを誘って居酒屋に来た。
もちろん、Aさんのことを話すためだ。
＿＿＿＿＿＿＿＿
kn「で、一体どうしたねん」
syp「いや、話したいことがあって…」
kn「………なんや、俺に告白とかか…？」
syp「んなわけないでしょ、ふざけんのもいい加減にしてください」
酒を飲んでテンションが上がってるのか、意味の分からないことを言い出した。
やっぱこの人に話すべきじゃなかったんか……()
kn「じゃあ何やねん、いつにも増して真剣やん」
syp「……Aさんの事です。
コネシマさん、ゾムさんと付き合ってるのを放っといていいんですか？」
kn「………」
syp「コネシマさんも、知ってますよね？！ゾムさんがストーカーまがいな事をしてるって！」
コネシマさんは黙ったままだった。
syp「なんで、、なんで黙るんですか」
kn「…………分かっとる。アイツらをそのままにしてたらAが危ないって事くらい分かっとるわ。
でも、正直俺には止められる自信はない」
syp「じゃあ、Aさんを見捨てるって言うんですか」
kn「それはちゃう、でも、俺には無理やねん。
よく考えたけど俺はAに相当嫌われてるやろうし、信頼やってされてない。
そんな奴の言葉なんて信じてくれへんやろ」
syp「それって結局は、見捨ててるじゃないですか、」
kn「…………まぁ、そうよな。」
その後は無言の食事が続いた。
こんなに酷で、息苦しい食事はゾムさんに連れられる3件目くらいだろう。
そんな中、コネシマさんが財布から金を出して立ち上がった。
kn「悪いけど今日はもう帰るわ。…………Aのことは頼んだで」
そう言い、コネシマさんは店を後にした。
syp「……なにが頼んだで、やねん」
Aさんを助けるのは俺じゃあかん、
コネシマさんじゃないとあかん、いや、コネシマさんじゃないとできない。
分かってるくせに、なんでなんですか、
syp「……………このクソ先輩、、、」
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作者名：あす | 作成日時：2022年3月2日 0時
