【d!】居酒屋に通ったらヤンデレ男に愛されてました【zm】 (ページ27)

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捕らえ上手ページ27

you side

『ん…何処だここ…』

目を覚ますとそこは、全く知らない空間だった。
パソコン、シングルベッド、物が散乱している机、おそらく誰か一人暮らしでもしている部屋だろうか

ふと、記憶を辿ってみる

家に帰ってきたら何故かロボロさんが居て、そこから……思い出したくは無いけど無理矢理キスされて気を失ったんだ

ということは多分、此処はロボロさんの家だろう。

『あぁ…もう最悪……』

とりあえず今はここから逃げたい。
というかロボロさんは今いないのか……？

周りに注意しながら少し歩いてみる。
幸いにも手錠で縛られたり、椅子に括り付けられたりはしてなかったため、身動きは自由にできた。

『多分……どこにもいないな…』

別の部屋を覗いたりしたが何処にもロボロさんの姿は無かった。
ロボロさんは家には居ない、ならば、逃げるには今しかないだろう。

『よし……』

私は真っ先に玄関へ向かった。
そして鍵を開けた。

が、

『ｯ…！なんで、、！！』

ドアは開かなかった。
鍵は開けたものの、どれだけ強い力でドアノブを開けようとしてもドアはピクリともしなかった。

『どうしよう…他に逃げられる所は………』

洗面台の近くの窓が開かないか試したが、案の定開かなかった。

『これは…割るしかない…？』