帰る帰らない ページ7
夾｢いい大人が猫なで声だすな！
気色悪ぃ！｣
透「え、帰らないのですか…？でも草摩のお正月は
一大イベントって紅葉くんが…」
紫呉｢そう！一大イベントも一大イベント！！一族中が
集まってお祝いをするんだからね！その中でも1番大切に
されているのが､十二支だけの宴会なのさ」
『十二支に憑かれている者だけしか出席できない宴会で
新年と旧年の十二支が舞いを踊るんだよ』
紫呉「いやぁ…3年前の由希くんの舞いも綺麗だったなぁ…」
透｢うわぁ…！それは見てみたかったです…！！｣
ペシーン！と紫呉の顔にタクワン3枚を
叩きつけたのであった
『わぉ…器用』
由希｢余計なことを喋るな｣
紫呉｢…はい｣
透｢でも…でも素敵です｡宴会なんて本当に昔話みたいで｣
夾｢俺には関係ねーよ｡猫はその宴会に出席
出来ねぇんだからな」
『私も出席出来ないよ』
透｢えぇ！？そんな…なぜ！？｣
紫呉｢猫はダメっていうそういう決まりが､昔からあるんだよ…
ま､それも昔話と一緒という事だね」
『私も…ちょっとね』
透｢そんな…｣
夾｢…別に､お前がそんな顔するこたねぇだろ…俺は宴会に
出席出来ねぇから帰らないっつってんじゃねぇよ」
紫呉｢帰ったら感激した楽羅に半殺しの目にあうからだよ」
『そうそう、ドバァーン！！って』
夾｢言うな！！Aも紫呉の話にノるな！」
由希｢それは兎も角…草摩に帰ったら三賀日まで泊まることに
なるだろ？その間､この家…本田さんとAが2人きりに
なっちゃうよ？」
透｢ありがとうございます｡私達のことを考えて下さって…
何か、もうそれだけで胸がいっぱいです…お家の留守はお任せ
下さい！！必ずや立派にっ、立派に…」
透「あぁああ！！お風呂のお湯出しっ放しですー！！｣
紫呉｢本当に任せたよ透くん…｣
心配そうに紫呉は呟いたが由希達は納得していないよう
由希｢だけど､やっぱり2人きりにするワケには…」
夾｢Aはいいのか？」
『ん？あー、帰っても意味なくない？
私、皆と違って違う呪いを持ってるし…』
透「あと久しぶりにご両親にもお会いになられるのでしょ…？
きっと2人に会えるの楽しみにしてると思います…だから
帰ってあげてください」
そう言うと「空いてるお皿､下げちゃいますね」
と透は変わらぬ様子で食器をまとめると
台所へと戻っていった
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柚木葵(プロフ) - koyuki_ko_deriaさん» ありがとう！以外に紫呉オチって難しい…！ (2021年10月25日 21時) (
レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
koyuki_ko_deria(プロフ) - とても素敵な作品で更新楽しみにしてます！紫呉好きなので嬉しいです！次も気長に待ってます！ (2021年10月25日 19時) (レス) id: 1b6b08f5ef (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - 白瀬さん» ありがとうございますm(__)mお気長にお待ち下さい！ (2021年10月6日 20時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
白瀬(プロフ) - しぐれすごく好きなので、この小説があって良かったです！！しぐれとの絡みもあってすごくウホウホですwwwwww次楽しみにしてます！ (2021年10月6日 16時) (レス) @page21 id: c2d78d0b53 (このIDを非表示/違反報告)
月岩炎（ほむら）(プロフ) - 柚木葵さん» 自分のペースで更新を進めてください！私も更新頑張ります！最近忙しいので遅れるかも（汗） (2021年9月5日 13時) (レス) id: 61aa20e41a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚木葵
| 作成日時：2021年9月5日 2時
